2019/05/17 ニュース

待ちに待った「SUPRA(スープラ)」発売。マットグレーなRZは今年度は24台。商談予約受付も開始

トヨタは2019年5月17日、2ドアスポーツクーペ「SUPRA(スープラ)」を発売した。取り扱いは全国のトヨタ販売店。価格は490万〜690万円。 
●マットストームグレーメタリック
このうち、ボディカラーがマットストームグレーメタリック(32万円高)の「RZ」において、2019年度生産分24台の商談申し込みを5月17日(金)13:00から6月14日(金)までの約1カ月間、web限定で受け付ける。商談の権利は抽選となり、6月22〜23日に開催される第47回ニュルブルクリンク24時間耐久レース決勝当日に発表する。「RZ マットストームグレーメタリック」の商談申し込みはこちら 
さて、新型スープラは、TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ「GR」で初となるグローバルモデルとして登場。ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参戦など、モータースポーツを通じて人とクルマを鍛える「もっといいクルマづくり」の取り組みのもと、TOYOTA GAZOO Racingが蓄積してきた知見やノウハウを注ぎ込んで、ユーザーが心から走りを楽しんでもらえるクルマを目指した。
2002年に生産を終了したスープラが、今回17年ぶりに復活となったわけだが、1978年に初代スープラ(国内ではセリカXX)が誕生してから伝統的に直6エンジン+FRモデルをラインアップしてきた。5代目となる新型もそれを踏襲。これに加え、「ホイールベース」、「トレッド」、「重心高」の基本要素にこだわり、ピュアスポーツカーらしいハンドリング性能を実現するという。ホイールベースは2シーターに割り切ることで86よりも100mm短い2470mmとしている。これによりホイールベースとトレッドの比率は1.55(1に近いほど回頭性が高く、2に近いほど直進性を重視したハンドリング)となり、他の量産スポーツカーと比べてもトップレベルの数値を達成。優れた回頭性に寄与する。さらに重心高にも徹底的にこだわり、水平対向エンジンを搭載する86よりも低い重心高を実現。前後の重量バランスも50:50の理想型としてコーナリング性能を高めた。 
●3リットル直6ターボエンジン

●2リットル直4ターボエンジン
ただし、エンジンは、スープラのイメージリーダーであるRZに搭載の直列6気筒ターボに加え、直列4気筒ターボエンジンもラインアップする。直6は最高出力340馬力/最大トルク51.0kgmを発揮。直4モデルは、SZ-Rが258馬力/40.8kgm、SZが197馬力/32.6kgmと、3グレードそれぞれの出力特性を持たせている。 
こうした走りの理想型を追求する新型スープラ。プラットフォーム面でもこだわりを徹底。太さのある骨格はストレート構造で、アルミと鉄を適材適所に用いることや、異なる素材どうしの接合強度を追求することで、86の約2.5倍のボディ剛性を実現。CFRP(炭素繊維強化プラスチック)キャビンを採用したレクサス LFAをも上まわっているという。足まわりには、バネ下重量の低減や、高い組み付け剛性、高精度の車両コントロール性を追求すべくサスペンションを新設計。フロントサスとサブフレームはアルミ製とすることで前後重量配分の適正化にも寄与する。 
これに加え、RZとSZ-Rにはアダプティブバリアブルサスペンションシステムを設定。走行モードや路面状況に応じて4輪のショックアブソーバーの減衰力を連続的に最適制御。走りと乗り心地を高次元で両立する。旋回性能と安定性を高めるためにアクティブディファレンシャルを採用。VSC(車両安定制御システム)と連携しながら、電子制御多板クラッチにより、後輪左右間のロック率を0〜100の範囲で連続的に最適制御することで、高いコーナリング速度と安定性、ニュートラルなステアリング特性を実現した。走りへのこだわりは、実際の使用シーンを重視。開発中は一般道で徹底的な走り込みを行った。もちろんニュルブルクリンクでのレーシングスピードでの走り込みも行っているが、欧州のカントリーロードやアウトバーン、北欧の氷雪路、アメリカのハイウェイ、日本のワインディングロードなど、ありとあらゆる道を走り、日常使いでもクルマを操る楽しさを感じられるよう仕上げているという。 
●RZ

●SZ-R

●SZ
スープラのデザインコンセプトは「Condensed Extreme L6 FR "TOYOTA" SPORTS」で、Condensed=”凝縮された”、Extreme=”過激な”、L6=直列6気筒エンジン、FR=フロントエンジンリヤドライブをそれぞれ意味する。スポーツカーのパッケージやレイアウトが持ち特徴を生かしたトヨタスポーツのフラッグシップモデルにふさわしいスポーツカー然としたスタイルを獲得。回頭性にこだわったショートホイールベースと大径タイヤにより、タイヤの存在感を強調するサイドビュー。2シーターらしいタイトなキャビンとワイドトレッドによりワイドなスタンス。直6・FRが生み出すロングノーズ。ショートデッキスタイルなど、ピュアスポーツのエレメントを体現するルックスに仕立てられている。これらに加え、エアロダイナミクスのなかでもリフト(揚力)の発生を抑えることに特化した立体造形とし、フロント・リヤの空力バランスや重量バランスも最適化されている。ルーフには空力抵抗を低減させるバブルルーフを採用。ヘッドライトを車両内側に寄せて配置する手法は、ボリューム感のあるフェンダーまわりを演出。凝縮感のあるボディデザインは、2000GTや先代スープラにも共通するトヨタのスポーツモデル伝統のフォルムを継承する。 
●RZのインパネ
インテリアに目を向けると、水平基調のインパネを基本としながら、スポーツドライブに必要な視認性と操作性を考慮し、ドライバー正面にメーターやスイッチ類を集中配置。タイトでドライバーオリエンテッドなコックピット感を演出する。小径ステアリング越しに見えるメーターは、8.8インチ高精細カラーモニターに、タコメーターとシフトインジケーターをセンターに集約したスポーツドライブ重視のレイアウトだ。 
●SZ-Rのインテリア
シートは、腰部を中心に身体を帆S辞するホールド性にこだわったハイバック仕様。スポーツドライビングでも安定した乗車姿勢をキープできる。 
●スープラ専用のコネクティッドサービス「Toyota Supra Connect」
ピュアスポーツを目指し開発された新型スープラにも先進の予防安全技術を装備する。昼間の歩行者に加え自転車の運転車も検知し、衝突被害支援または被害低減を図る「プリクラッシュセーフティ(ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)」や、隣車線の死角を走る車両を検知する「ブラインドスポットモニター」、前方車両の追従走行を支援する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」、車線逸脱をステアリング操作によりアシストする「レーンディパーチャーアラート」を全車標準装備。車載通信機DCMを全車に標準搭載。スープラ専用のコネクティッドサービス「Toyota Supra Connect」が使える。今回の新型スープラはご存じのとおり、BMWとの包括提携により製品化される。マグナ・シュタイヤーのグラーツ工場(オーストリア)で生産し、海路を経て日本へ運ばれた後、トヨタの元町工場を経由してオーナーの手に渡る。 
[バリエーション&価格]〈FR・3L直6エンジン・8速AT〉RZ…690万円〈FR・3L直6エンジン・8速AT〉SZ-R…590万円SZ…490万円 スープラの詳しい情報はこちら *製品仕様・価格(税込み)などは掲載時のもの
トヨタhttps://toyota.jp/  https://driver-web.jp/articles/detail/13944/ 

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