「うれしさをカタチに」ダイハツ ハイゼットカーゴのエクステリアデザイナーに聞く〈3〉


うれしいデザイン

●交換可能な「コーナーピース」。実際のさまざまな検証から、この逆三角形状を導き出した。台形の大型グリルはそれを成立させるための、いわば後付けの(これも意味ある)カタチなのだ

— 新型はフロントバンパーの角が交換できるんですよね?

はい。「コーナーピース」は“うれしさ”をカタチにしたデザインといえます。確か一昨年の正月くらいに「ここを取り替え式にしたら“うれしさ”があるんじゃないかなぁ」みたいなことを漠然と考えていました。

— 本多さんの提案なんですかー

そうです。まずは「そうでないか」といういくつかの仮説を立てて、調査することから始めました。実際に「ユーザーはどのあたりをこすることが多いのか?」、「どれくらい高さ以上になると部分補修じゃ間に合わないのか」といったような。なかには仮説とは違っていたこともありましたが、「そうだね」(合致している)というところを詰めて。

機能とコストとのパズルで、この大きさがベストだろうと。ホント、いろいろと調査したんですよ。ちなみにここの部分も努力して、材着の部品ですと2600円(素地)、塗装済みでも3400円です。

— 塗装済みでも3400円!?

安いでしょ(笑)。そういったところまで考えて積み上げてきたカタチなんです。また、ここ(バンパーコーナー)の高さも従来型より20ミリ上げています。これだけでだいぶ擦らなくなります。だからかといってこれを全部上げてしまうと、今度は空力が悪くなってしまう。ですので、ここのアールひとつをとってもミリ単位……いや、コンマ1ミリ単位のせめぎ合いから生まれたカタチです。

今回初めて商用車のデザインを担当しましたが、普通のクルマをやっているときよりも、はるかにシビアでしたね。でも楽しかったですよ。とても勉強になりました。

●従来型よりフロントバンパーの左右下端を20ミリ上げた。これだけでだいぶ擦らないという
●本多さんは「トール」や「キャスト」シリーズの外形デザインも担当。デザインスケッチも見せていただいたが、なかには現行型ムーヴカスタムのような顔つきもあった

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おわり