初代スープラってどんなクルマ? playback the magazine 1986[前編]

●スープラ2.0GTツインターボ(左)、スープラ3.0GTターボ(右)

キャッチコピーは「トヨタ3000GT」だった!

1986年2月に発売された「初代スープラ」。セリカXXのアメリカ輸出仕様にスープラの車名が使われてきましたが、このA70型から「スープラ」の車名に統一され、日本でも「スープラ」という車種が初めて誕生しました。
デビュー直後、3ℓツインターボ、2ℓツインターボの2モデルをドライバー誌1986年4月20日号でレポートしています。当時の注目ポイントはやはり、空力特性に優れた流線的なボディ、ターボエンジンのダッシュ力、電子制御サスペンションと、先進技術に基づいた「GT性能」の高さでした!
パワフルなエンジンとFRならではの優れたハンドリングに驚きを隠せないテンション、高めな1986年当時のレポートを紹介します!

3リッター1種と2リッター3種を設定

エンジン、サスペンションなどはソアラと同一の型式を採用するが、走りの味付けはソアラに比べ、アクティブな方向性にある。スープラに搭載されるエンジンは4タイプ。最強ユニットは3.0ℓDOHCターボの7M-GTEU[ 230馬力・33.0㎏m](ネット)。以下、2.0ℓDOHCツインターボの1G-GTEU[140馬力・16.5㎏m]、2.0ℓDOHCの1G-GEU[140馬力・16.5㎏m]そして2.0ℓOHCの1G-EU[105馬力・16.0㎏m]のラインアップ。
組み合わされるトランスミッションは3.0GTターボがECT(電子制御AT)のみ。2.0GTターボと2.0GTはECTと5速マニュアル。ノンターボの2.0Gと2.0Sは、2ウェイOD付き4速ATと5速マニュアルが用意される。
サスペンションは、トヨタが絶対の自信を持つ新開発のダブルウィッシュボーン4輪独立懸架。先進の電子制御サス・システムのTEMSは3.0GTターボに標準装備され、2.0GTツインターボにはオプションで搭載できる(「エレクトロニクス仕様車」は標準で装備)。

3.0GTターボ──まさにグランツーリスモ

低く長いボンネットフードと大きく絞り込んだノーズによって構成されるフロントセクションは、巧みなブリスター風造形によってワイドトレッド感と適度なボリューム感を備え、加えて直線を用いないデザインながら鋭さを持たせている。
センターセクションのキャビンは、これもワイド&ローにまとめられ、リヤセクションにつなげられる。リヤセクションもブリスター風な造形により、ボリューム感を持たせつつ、空力効果のあるデザインとしている。
この空気力学的に優れたボディと限界性能が高いダブルウィッシュボーンのサスペンションにふさわしいパワーユニットは、やはりハイパワー・ビッグトルクの7M-GTEU。おもむろにイグニッションキーをひねる。デジタル表示のタコメーターの左隅に、エンジンの鼓動を知らせるグリーンのバーが息づいている。

●5600回転で230馬力を発生するツインカム空冷インタークーラーターボ「7M-GTEU」エンジン。空冷式インタークーラーとトヨタ内製のCT26型ターボチャージャーを組み合わせ、最大過給圧0.48㎏/㎤、許容回転数13万回転、A/R=0.69、インターセプトポイント2000回転のスペックだ。
●区切りのない横長画面表示の「パノラミック・デジタルメーター」は3ℓモデルに標準装備。