初代スープラってどんなクルマ? playback the magazine 1986[前編]

この230馬力の3.0GTターボのために用意されたAT、ECT(A340E型)のセレクターを「D」に。パーキングブレーキをリリース、待ちかねたように動き出す。アクセルペダルをわずかに踏んだだけで、もう加速Gを感じる。スタートから10秒も待たずして高速走行の態勢に臨んでいる。ちなみに0→100㎞/hを手もとの時計で計ってみたが、わずかに7.5秒であった。
ワインディング路に向かう。ATセレクターは「D」のままだ。車速のわりにエンジン回転が低い。3.909のやや高めの最終減速比と低速息から盛りあがるトルクによるものだ。まずワインディングの上りを軽く流してみる。コーナーを2つ3つクリア。それだけで、ボディ剛性が高いのがわかる。ロードホールディングも優秀だ。それにしてもスピード感のないクルマだ。それが恐ろしい。

●1986年発売当時、3.0GTターボの価格は335万5000円。

あいかわらずセレクターは「D」。アクセルの開度は30~50%。それでも速い。いかにもパワーとトルクが余っているように感じる。慣れるに従ってコーナーを少しずつ攻めてみた。ハンドリングはシャープ、とくにステアの切り始めの剛性感とレスピンスの良さが好ましい。
少ない舵角を与え、わずかにアクセルを踏み増すようなコーナリング。そのドライビングがスープラをスムーズに速く走らせる。いたずらにステアリングを多く切って攻めたてることが無駄であることを、余裕たっぷりのパワーが教えているかのようだ。

●5つの調整機構を電動化したパワースポーツシート。GTならではのくつろぎがある。

─1986年ドライバー4月20日号・中田和夫氏のレポートより─

[スープラ3.0GT主要諸元]
■寸法・重量
全長:4620㎜
全幅:1690㎜
全高:1310㎜
ホイールベース:2595㎜
車両重量:1520㎏
乗車定員名:5

■エンジン・トランスミッション
型式:直列6気筒ツインカムターボ
排気量:2954cc
最高出力:230馬力/5600回転(ネット)
最大トルク:33.0㎏m/4000回転
燃料タンク容量:70ℓ
トランスミッション:電子制御式2ウェイOD付き4速AT

■サスペンション・ブレーキ・タイヤ
サスペンション:ダブルウィッシュボーンコイル(前後)
ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(前後)
タイヤ:205/60R15(ピレリP6)

(まとめ●オールドタイマー編集部・上野)

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