クルマとLINEで対話する!? トヨタ、クルマとつながる「コネクティッドカー」を本格展開

トヨタは2018年6月26日、新型クラウンおよびカローラ スポーツを発売した。これを機に、トヨタはコネクティッドカーの本格展開を開始する。そして同日、東京・お台場のメガウェブで、コネクティッドカーについての考え方を伝えるイベント「THE CONNECTED DAY 」が開催された。

●東京会場には一般公募の来場者が招かれたほか、全国7カ所のサテライト会場と約120の販売会社がコネクティッド。ウェブサイトなどでプレゼンテーションやトークショーを同時中継した

会場となるメガウェブ「ライドスタジオ」には一般公募した来場者が招かれ、豊田章男社長と友山茂樹副社長による、コネクティッドカーやその背景にあるトヨタの考え方についてのプレゼンテーションやトークセッションが行われた。

●友山副社長はコネクティッドサービスを提供する「トヨタコネクティッド」の社長でもある。今回のコネクティッドカーの概要とサービスについてプレゼンテーション
●豊田社長と友山副社長によるトークショー。豊田氏が立ち上げた”ユーザーとのかかわりを深める”取り組みのほか、友山氏とともに育ててきたコネクティッドサービスの生い立ちから現在までについて語られた

 

そもそも「コネクティッドカー」って?

「コネクティッドカー」とは何か? それは、インターネットと常時接続できる機能を持つクルマのこと。ドライバーと街、社会が”つながる”ことでより快適で安全にドライブを楽しむことを目的としている。そんなコネクティッドサービスを体感できるよう、新型クラウンとカローラ スポーツは全車に専用通信機のDCMを標準装備している。これを皮切りに、今後国内で発売されるほぼすべての新型車にDCMを搭載することを目指すという。

DCMを搭載した車両は、トヨタが構築するコネクティッドカー向けの情報インフラである「モビリティサービス・プラットフォーム(MSPF)」から、さまざまなコネクティッドサービスが提供されるのだ。具体的にはどんなものなのか?

[ドライバーとつながる]

おもなサービスには、車両状態の確認と、適切なタイミングでメンテナンスが行える「eケア」をはじめ、車両がドライバーの運転傾向を自動診断。安全運転やエコな運転をサポートする。緊急時にオペレーターが警察や消防に取り次ぐ「ヘルプネット」は、新たに車両データを基に重症度を判断してドクターヘリなどの早期出動判断を行う「D-Call Net」に対応した。

車両の走行データを活用した、安全運転の度合いに応じて保険料の割り引きに反映させる自動車保険プランなど、今までにない安全・安心をサポートするサービスも受けられる。

また、ナビの目的地設定やホテルなどの予約などをしてくれるオペレーターサービスは機能を強化。音声対話による目的地検索・設定、ニュースなどの情報検索に加え、SNSサービス「LINE」とのトークで、ナビの目的地登録やガソリン残量、天気などの役立つ情報が得られる。

●SNSサービス「LINE」を活用した「LINEマイカーアカウント」は、トーク機能でDCM搭載車両に問いかけることで、目的地検索や、目的地の天気、給油が必要かどうかもわかる。DCM搭載車両と友達感覚でつきあえるのだ
●走行中に車両の警告灯が点灯した際には、車両から発進される情報を基に、コールセンターから適切なアドバイスが受けられる

※サービス内容の詳しくは次ページにて紹介

 

[街とつながる]

クルマ単体だけではなく、街全体で安全を守っていくことを目指し、ITS専用周波数を活用したITS Connectをオプション設定。車載のセンサーでは捉えられない見通しの悪い場所や信号などの情報を、道路に設置したインフラ設備とクルマ、またはクルマどうしが直接通信してドライバーに知らせ、安全運転を支援する。

 

[社会とつながる]

災害時の救援活動を支援する目的で、トヨタがDCM搭載車などから収集した情報に基づき、通行実績情報を「通れた道マップ」としてウェブサイトで無料公開する。直近約24時間の通行実績情報が1時間ごとに更新され、災害地域での移動などに役立つ。

 

●トヨタが目指すコネクティッドサービスは、ITやAIが表に出てくるものではなく、「お客様に接するのは心を通わせる人間、”ヒューマン・コネクティッド・サービス”」であると豊田社長は語った。また、過去の成功体験に固執することなく新たな道を開拓する、言うなればトヨタはベンチャー企業だと説明。そして、自動車を作る会社からモビリティカンパニーへに変わると宣言した。多くの人や企業に、その取り組みに賛同してほしいという願いを込め、「この指止まれ」と締めくくった

 

NEXT:ドライバーとつながるサービスの詳細