AI活用の世界初 “勾配先読みハイブリッド制御” 採用 日野プロフィア ハイブリッド 来夏発売

2018年7月17日、日野自動車はハイブリッドシステムを搭載した大型トラック、「日野プロフィア ハイブリッド」を2019年夏に発売すると発表した。

日野は2017年10月に「環境チャレンジ2050」を策定。そのなかで、「新車CO2ゼロチャレンジ」として製品走行時のCO2排出量90%削減を掲げている(2050年目標・2013年比)。この目標達成のため、同社車両全体のCO2排出量の約7割を占める大型トラックの燃費性能を向上させるべく技術開発を進めてきた。

高速道路での定速走行が中心で発進・停止の頻度が少ない大型トラックは、これまでハイブリッドには不向きとされていた。そこで日野が着目したのは、下り坂での減速エネルギー。3D地図情報などを基にルート上の勾配を先読みし、AIが走行負荷を予測して最適なハイブリッド制御を行う。大きな減速エネルギーを効率的に回生して活用することで、大型トラック特有の走行条件における燃費効果をねらった。同社の試験では、ディーゼル車に対し約15%のCO2削減効果が得られたという。

●システム作動イメージ

■新ハイブリッドシステムに採用したおもな技術
1. AIを利用した勾配先読みハイブリッド制御 【世界初】
GPSなどによる自車位置情報と3D地図情報から走行ルートの勾配を先読み。それを基にAIが走行負荷を予測し、燃費の最適化およびバッテリーマネージメントを行う
2. ブレーキ協調回生制御
フットブレーキ操作時に減速エネルギーを最大限回収するため、回生ブレーキを優先する制御を行う
3. リチウムイオンバッテリーの採用
大容量バッテリーで大型トラックの大きな減速エネルギーを充電する

●メーター内中央上部の「マルチ インフォメーションディスプレイ」に回生(充電)・アシスト(放電)などの状態を表示

新ハイブリッドシステムは、積載性や航続距離などトラックとしての基本性能はディーゼル車と同等に、燃費低減による運行経費の節減、モーター走行による走行中の騒音および振動低減によるドライバーの疲労軽減にも貢献。また外部への給電機能も備え、災害時の非常電源装置としても活用できる。

日野の25年以上にわたるハイブリッド開発の実績をもとに、高速走行が多い車両で燃費効果が得られるハイブリッドシステム。すでに展開する先進安全技術なども導入した「プロフィア ハイブリッド」の登場は2019年夏だ。

 


日野自動車

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