発売30年の節目に作業開始! “初代”A70スープラをレストアする 【第2話:穴とも闘う】

●さて、何をしているところだと思いますか?

放っておくとエアロトップになってしまう

ただ、よくよくこのクルマを見ると、さほど悲観的にならなくてもよさそうだ。サビは雨水が上から下に流れたとおりにしか発生していない。フロアもサイドシルもほぼ無傷である。
理由はわからないが、ルーフの穴から防錆剤を流し込んだところすぐに各ピラーのフロア側合わせ目からしみ出てきた。水はけがいいボディ構造なのかもしれない。
気休めを言い聞かせつつ、今回はとりあえずの「サビ穴塞ぎ」に終始した。腐食部分を切除して防錆剤を塗り、適当に穴を塞いだだけである。ちゃんとした板金をするためには作戦を練る必要がありそうだ。

●防錆剤を塗り込む。いつもはマナテック「POR-15」を愛用しているが、見た目が問われないパネル内部に塗るので、今回は水性のサビ置換剤を試してみる。
●水で希釈できるので広範囲に重ね塗りができる。初めは薄めにして流し込み、最後に濃い目で塗り重ねる。
●ハケの届かない奥まで行き渡らせるため、じょうご+ビニールホースで注ぎ込む。翌日、Aピラーの下のパネル合わせ目から防錆剤がしたたっていた。

あくまで応急処置ということで

●この患部を塞ぐには作戦を練る必要がある。そこで応急的に穴を塞ぐことにした。防錆剤を塗り込んだ穴にアルミホイルを押し込み……。
●ガムテープで目止め。作業が夜まで及んだもので、ごめんなさい、やや見辛くなっております。
●さらに白いビニールテープをうまい具合に貼り重ねていく。
●すごいゴマカシだが傷口を開けっぱなしにしておくよりはマシだろう。
●こちらはフロントガラス上端。樹脂製のガラスモールが劣化して痩せた結果、そこに水が溜まり穴が。とりあえずシリコーンシーラントで開いた隙間を埋めておく。

今度は「アルミ+エポキシ接着剤」で埋めてみる

●ルーフ右側のサビ穴は少しマジメに埋めてみよう。
●当初、大きめの浮きサビかと思っていたが、ほじくり返したら1円玉ほどの小穴になったのだ。防錆剤を流し込み周囲を研磨。
●0.6㎜厚くらいのアルミ板を張り込む。事前に周囲のカドを削りボディ側との段差を最小限にする。
●金属用エポキシ接着剤でアルミのパッチを張り込み、クランプで押さえる。
●1日置いて完全に接着された。パッチの周囲にシリコーンシーラントを塗って防水。
●その上から薄付けパテを。
●240番~400番で研いで、サフェーサーを吹く。
●応急処置なのでパテもサフも塗料もラッカーを使用。作業ごとにしっかりシンナー分を揮発乾燥させないと塗膜が泡を吹くなど失敗する。
●缶スプレーのクルマ用塗料で塗り上げた(スーパーホワイト)。ちょっとタレているが、あくまでも応急処置。いずれウレタン塗料で塗り直したい。

(文と写真●オールドタイマー編集部・甲賀)

発売30年の節目に作業開始! “初代”A70スープラをレストアする 【第3話:フタを作る】