発売30年の節目に作業開始!“初代”A70スープラをレストアする【第4話:引き続きフタを作る】

●溶接ではない方法で、鉄板でフタをする。

板金職人直伝のワザで

私が試しているこの「エポキシ接着剤+ハンダ作戦」はオールドタイマー誌の149号『ハコスカリヤフェンダー究極Rカット術』で“板金名人”が教えてくれた技法を参考にしている(前回、段付けプライヤーを貸していただいたのもこの方)。

名人はそれまでハコスカのドアを補修するにあたりスポット溶接で新規の鉄板を溶接していたが、あるときから「エポキシ+ハンダ」に切り替えた。具体的な手順としては、継ぎ板となる鉄板をドアに接着し、タッピングスクリューで仮り止め。硬化後、タッピングスクリューを外して、そのネジ穴、鉄板とドアの隙間にハンダを盛っていくというものだ。

このほうが鉄板の歪みが出にくく、サビにも強いという。またアマチュアにもマネしやすい。試してみると、なるほどそう難しいものではない。キモはタッピングスクリューでしっかり鉄板を固定すること。接着剤が硬化してもスクリューは簡単に外せる。

問題はやはりパテの成形だ。こればかりは長年の経験がモノを言ううえ、さまざまな妄想の悪魔が現れて私のパテ盛り仕事を邪魔するのである。とりあえずサフェーサーは吹いたものの、最終仕上げまではたどり着けず……無念。

試着は大事ですね

●溝部分がモールに合うか当てがってみところ、イケそうなのでタッピングスクリューでボディに仮り止めを、と思ったら……
●すると段差部分がズレていることが判明。Oh no!!
●あわててハンマーで溝を修正。またルーフの曲面に合わせるため1カ所切り込みも入れた。
●接合部をサンディングして塗装を剥ぎ取り、フタの接着に備える。

エポキシ接着剤、タッピングスクリュー、ハンダの出番

●接着剤は高い強度が期待できる鉄粉入り2液エポキシ接着剤「JBウェルド」を使った。接着前にドリルで仮止め用の穴をあけておき、接着後にタッピングスクリューで固定。
●接着剤は1日で硬化。タッピングスクリューを外し……
●ネジ穴をひとつずつハンダで埋めていく。
●フタの表面をサンディングし、余分なハンダ、エポキシ接着剤を削る。
●板金パテ(厚付けパテ)を盛って成形。今回苦戦したポイントである。
●とりあえずサフを吹いて次の作業に備える。

(文と写真●オールドタイマー編集部・甲賀)

●名人が腕をふるうハンダを使った板金仕上げの模様ついてはオールドタイマーNo.149を(まだ買えます!)。その凄みをぜひ見て欲しい。

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