作りがいいって どういうことだろう

カローラ、シビック、インプレッサ……。いわゆるかつての “ファミリーカー”(死語?)です。この3台、動力性能もさることながら、各部の作りの進化は目を見張るものがあります。特に内装が。

内装の質感や作りは1990年ごろを頂点に、バブル崩壊後はガク〜ンと落ち、以後「がっかり」な期間が長く続きました。クルマって安いもんじゃないですから。性能やデザインはもちろん、所有欲を満たす “作りのよさ” を感じられることが重要だと思います。

ただいま発売中の本誌10月号、「絶対に外さない! 注目モデル 購入ランキング」の取材時、ふと思った3台の内装の違いについて少し触れたいと思います。インパネまわりって、運転中、つねに目や手がいくところですからね。

●カローラ スポーツ ハイブリッドG “Z” 価格:268万9200円

部品点数を抑え(ているように見える)シンプルながら一体感のある意匠。ややもすると殺風景になりそうなところを、ピアノブラック加飾とメッキのスイッチ類を集中させて “間と密” をバランスさせている印象。リアルステッチが入る合皮巻きインパネ(アッパー+パッド)は廉価版の “X” を除き標準orオプション設定。なんとなく “しっとり” とした印象。

●シビック セダン 価格:265万320円

ドライバーを中心に左右へ伸びやかな造形とした、低い着座位置を生かしたホンダ車らしいデザイン。シボのパターンはソフトパッドと(硬質な)樹脂部分で統一されていますが、個々の触感の違いや、特にインパネセンター部分に分割線が多くてやや煩雑な印象。ステアリングのスイッチも安っぽい。メタル調パネルとか個々の質感はいいのに……ちょっと残念。

●インプレッサG4 2.0i-Sアイサイト 価格:261万3600円

水平指針のメーターをはじめ、カラー液晶のディスプレイをメーター内とナビ画面上部に配したスバル流のレイアウト。2L車のインパネアッパートリムとシフト周辺のロア部分には、複雑な3次元曲線を描くシルバーのリアルステッチが入ります。よく見ると複数の材質や質感が混在し、ごちゃごちゃしそうなところを、ギリギリのところでうまくまとめている感じ。

と、まさに3車3様の仕上がりです。いずれもメーカーを代表するモデルですから、買ってがっかり……なんてことはないかと思います。気になっている方は、ぜひ実車をご確認ください。

先日、新型ジムニーに乗って気づいたのですが、サイドウインドーを上下させたときに、ドア内張りの上部がピクリとも動かないんです。これって「なんかいいな」と思いました。単純に四角い(上方向への絞りがほぼない)ボディなので、窓を上下する際に内装と干渉しないからなんでしょうけど。

●ヒジをのせたときのカチカチ具合(すんごい硬い)も道具っぽくていい感じ(新型ジムニー)

“プレミアム” を標榜するお高いクルマでも、いまだに窓の上げ下げのたびにドア内張りがパコパコ動くモデルがあります。あれって、ちょっとがっかりしませんか? “作りのよさ” って、そういうちょっとしたところに表れるんじゃないかと思います。 (編集部・土田)