トヨタの王座が決まるか? WRC2018 Rd.13 ラリー・オーストラリア Day1

©️TGR ●ヤリスWRCの速さを生かし初日からスパートをかけたトヨタ勢だが……

WRC2018 Rd.13 ラリー・オーストラリア
Rd.13 27th Kennards Hire Rally Australia 2018
Day1 SS1~8

 

どうなる? チャンピオン争い

泣いても笑ってもこれが最終戦。WRCはチャンピオン争いを残したまま最終戦オーストラリアを迎えた。路面サーフェイスはオールグラベル。ここで、ドライバー、コ・ドライバー、マニュファクチャラーズの3タイトルが確定する。

©️Redbull ●最終戦を前にWRカー全員集合で記念撮影

一番の注目は、ドライバーズタイトル争い。前戦カタルニアを終えた時点で、トップはフォードの現チャンピオン、セバスチャン・オジェ(204ポイント)。これにヒュンダイのティエリー・ヌービル(201ポイント)がわずか3ポイント差で続く。そして、後半戦の3連勝でタイトル争いに復帰してきたトヨタのオット・タナック(181ポイント)も可能性を残している。

©️Redbull ●ラリースタート前に談笑するヌービル(右)とオジェ(右奥)の両チャンピオン候補

マニュファクチャラーズ争いは、トヨタが331ポイントで首位を走る。ヒュンダイ(319ポイント)とフォード(306ポイント)が追いかける形だ。さあ、果たして誰が2018年の王者となるのか? 全世界注目のWRC最終戦はオーストラリア東海岸のコフスハーバーで幕を開ける。

デイ1は、3本のSSを午前と午後でリピートし、最後にコフスハーバーの海岸線に設けられたスーパーSSを2回走行する、計8SSで争われる。天候は曇り。朝のうちの雨により路面はところどころ湿ってはいるものの、ほぼドライのコンディションだ。

選手権の順位どおりにスタートするデイ1は、ドライ路面だとスタート順が早ければ早いほど路面ダストの掃除役になりロスが大きくなる。グラベルラリーの鉄則どおり、先頭スタートのオジェと、2番手ヌービルはタイムが伸びない。午前のループでは、トヨタの2台ラッピとラトバラが好タイムで1-2位をキープする。だが、続く26.68kmのロングステージでシトロエンのオストベルグが2番手に5.9秒も差をつけるスーパータイムをマーク。一気にトップへ躍り出た。

©️Redbull ●オストベルグのC3 WRC。ジャンプが続くスポットでは姿勢が安定していたのが印象的だ

結局午後もこのリードを保ったオストベルグが、デイ1を首位で終えた。2位には同じくシトロエンのブリーンが続く。トヨタ勢はラトバラが3位、ウォータースプラッシュでフロントバンパーを破損したタナックは5位。ラッピもウォータースプラッシュでミスファイアリングを起こしタイムロス。6位でそれぞれデイ1を終えている。

©️Redbull ●フロントを大きく破損したタナックのヤリス。ここまで外れてしまうと、エアロダイナミクスにも影響してしまい、ハンドリングはかなり不安定になるという

なんとしても初タイトルを獲得したいヌービルは、ペースの上がらない難しい状況にも関わらずSS5でステージベスト。しかし、続くSS6でパンクさせてしまい1分弱をロス。デイ1は10位に終わる。選手権6連覇を狙うオジェは、SS5までで総合10位につける。これを見てMスポーツフォードは、チームオーダーを発動し前方を走るチームメイトのエヴァンスとスニネンをスローダウンさせる。オジェを7位にし、翌日の出走順を有利にする考えだ。

©️Redbull ●ウォータースプラッシュを通過する、オジェのフィエスタWRC。スピードが高いので、水しぶきの大きさがスゴい

翌日デイ2のスタートは上位が逆に出走する、リバースオーダー。これが吉と出るか今日と出るか?

 


SS8後 総合タイム
1.M・オストベルグ(シトロエン) 53m37.4s
2.C・ブリーン(シトロエン)   +6.8s
3.J・ラトバラ(トヨタ)     +8.7s
4.H・パッドン(ヒュンダイ)   +12.5s
5.O・タナック(トヨタ)     +16.9s
6.E・ラッピ(トヨタ)      +28.3s

 

↓フロントが大破するタナックのヤリスが見られます。