+40%も遠くに行ける!? 日産、リーフに62kWhバッテリー搭載の「リーフ e+」を追加

日産は2019年1月9日、電気自動車「リーフ」に航続距離とパフォーマンスを向上させた「リーフ e+」を追加。全国の日産販売店で1月23日に発売する。併せて従来モデルも一部仕様向上を図っている。価格は、新たに62kWhバッテリーを搭載する「e+」が416万2320〜472万9320円。従来からの40kWh仕様が324万3240〜399万9240円。

●新たに追加された62kWhバッテリーを搭載する「リーフe+」。写真はリーフシリーズの最上級グレードとなる e+ G

 

●「リーフ e+」に搭載されるバッテリー

バッテリーの容量アップで余裕が生まれる

「e+」の名称は、エネルギー密度が増したバッテリーとよりパワフルなパワートレーンに由来する。

追加モデルの具体的な内容をみていこう。まずは気になるバッテリーから。駆動用バッテリーの総電力量が、従来の40kWhに対して62kWhのリチウムイオン電池を搭載。バッテリーのエネルギー密度を約25%高めたことで、室内やデザインを犠牲にすることなく容量を55%向上した。

●従来の40kWhバッテリー搭載モデルとの航続距離の比較

バッテリーの大容量化により、1充電走行距離(WLTCモード)は322kmから458kmへ約40%航続距離が延びた。また、最高出力は160kW(218ps)、最大トルクは340Nm(36.5kgm)で、それぞれ50kW(68ps)/20Nm(3.9kgm)アップした。高速走行時の加速性能を大きく向上させ、高速道路の合流や追い越しではよりスムーズな加速を感じられる。さらに、最高速度も約10%向上し、余裕のある快適なクルージングを楽しめるようになった。

 

●50kWの急速充電器で充電する場合、残量50%から30分の充電量は従来より40%アップ。「リーフ e+」は最大出力100kWの急速充電に対応するので、これを利用すれば充電時間の短縮が図れる

バッテリー容量が増えたことで充電時間が気になるが、バッテリー残量警告灯が点灯してから充電量80%までの充電時間は、急速充電器の使用で約60分となっている(40kWh仕様は約40分)。「リーフ e+」は、最大出力100kWの急速充電に対応しており、これを利用すれば従来の50kWで充電した場合に比べて充電時間の短縮が図れる。

 

安全・快適装備を最適化

安全・快適装備については、従来からのリーフ同様、「プロパイロット」と「プロパイロットパーキング」を設定。「リーフ e+」のGに標準装備され、Xはセットオプションとなる。「プロパイロット」は、高速道路などの自動車専用道路で、ドライバーが設定した車速に合わせて先行車との車間距離を一定に保ち、車線中央を走行するようステアリング操作を支援する。「プロパイロットパーキング」はステアリング、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキを自動制御して駐車する機能だ。

このほか、車線逸脱防止システム、車線逸脱警報、エマージェンシーブレーキ、後側方車両検知警報、後退時車両検知警報、インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知機能付き)などもGに標準装備、Xにセットオプションとして設定する。

また、アクセルペダルの踏み加減だけで発進、加速、減速、停止を制御する「eペダル」は、車両重量の増加に合わせて最適化されている。後退時の制御も見直され、駐車時などの操作もよりスムーズに行えるようになった。

 

 

●外観上の違いはフロントバンパー下にブルーのリップスポイラー状のパーツ追加程度

見た目の違いはわずか

外観上の違いは従来モデルとほとんど変更はなく、フロントバンパー下部にブルーのリップスポイラー状のパーツが追加された程度だ。でも、実際には車高が5mmほど高くなっている。これは大容量バッテリーを床下に納めるためで、それでも最低地上高は135mmと従来モデルより15mm低い。リップスポイラーの追加は、腰高感を打ち消す効果を狙ったものに違いない。サイドビューでは、車高があがったぶんホイールアーチとタイヤの隙間がちょっと広い?と感じるかもしれない。

●外観上の違いはほとんどないが、大容量バッテリー搭載により車高は5mmアップ、最低地上高は15mmダウンしている

 

●急速充電ポートのカバーに唯一入る「e+」のロゴ

このほか、充電ポートの急速充電ソケットカバーには「e+」のロゴが唯一配置され、さりげなく「リーフ e+」であることをアピールする。

 

●「リーフ e+ 」Gグレードのインパネ。従来モデルと変わりはない。写真はエアリーグレー内装

インテリアもほとんど変わりなし。シートやドアトリム、ステアリングホイールなどに鮮やかなブルーのステッチが施されクリーンさとEVの先進感を演出する。最上級グレードとなる「リーフ e+」のGには本革シートが標準装備となり、ほかはファブリック仕様だ。

●「リーフ 」の最上級グレードとなるe+ Gは本革シートが標準装備。写真はエアリーグレー内装
●バッテリーが容量アップしたが、車内空間に影響はない。荷室容量も435L(VDA)と従来と変わりなし

 

 

従来からの40kWhバッテリー搭載車も一部仕様変更を実施

今回の「リーフ e+」追加に合わせて、従来モデルも一部仕様変更が実施されている。具体的には「踏み間違い衝突防止アシスト」と「LEDヘッドライト」を全車に標準装備するなど仕様向上が図られた。また、GおよびXグレードはApple CarPlayに加え、新たにAndroid Autoに対応。Xグレードは16インチアルミホイールを標準装備としている。

 

 

●リーフ e+ G

[バリエーション&価格]

〈FF・モーター・62kWhバッテリー〉

e+ G:472万9320円
e+ X:416万2320円

〈FF・モーター・40kWhバッテリー〉

G:399万9240円
X:366万1200円
S:324万3240円

 


 

■リーフ e+ G(FF・-) 主要諸元 [ ]内はリーフ G
【寸法mm・重量kg】全長×全幅×全高:4480×1790×1545[4480×1790×1540] ホイールベース:2700 車両重量:1680[1520] 【モーター・性能】型式:EM57 種類:交流動機電動機 最高出力:160kW(218ps)/4600~5800rpm[110kW(150ps)/3283~9795rpm] 最大トルク:340Nm(34.7kgm)/500~4000rpm[320Nm(32.6kgm)/0~3283rpm] 乗車定員:5人 【諸装置】サスペンション:前ストラット/後トーションビーム ブレーキ:前後Vディスク タイヤ:前後215/50R17 91V

 

 

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<写真=岡 拓>


日産

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