デミオのセダンが国内導入確定!?

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●2014年にタイで生産を開始した「Mazda2セダン」の右ハンドル仕様

このところマツダのネタといえば、「Mazda3」がらみばかり。左ハンドル仕様として2019年年初の東京オートサロンや2月の大阪オートメッセで国内でも見られる機会もあった。あとは国内仕様の詳細と、いつ発売されるかだけだろう……。

そんな折、ある情報筋より想定外の情報が舞い込んできた。どうやらデミオのセダンが近々国内販売されるというのだ! そもそもデミオのセダンといえば、現行型デミオが発売された2014年に、タイの生産拠点である「オートアライアンス(タイランド)Co.,Ltd.」において生産が開始された。ここで生産されたMazda2(=デミオ)はおもにオーストラリアやタイなど、アジアやオセアニア向けだった。当時からインターネットなどで、日本にもセダンが導入されるとのウワサが後を絶たなかったが、これまで実現しなかった。

さて、デミオのセダンが国内にも導入されるという確かな情報をキャッチしたわけだが、「待ってました!」とさっそくディーラーに情報を確認しようとしたら、「???」とディーラーマンはいぶかしむだろう。

 

マツダの新型「教習車」がデミオセダンベースに!!

なぜなら、このデミオセダンの正式名称は「マツダ教習車」であるからだ。せっかく導入するのに教習車だけかよ!とツッコミもありそうだが、セダンボディの国内導入は確かである。しかも歴代デミオ史上初だ。情報筋から聞き取り調査をしたデミオセダン、もとい「マツダ教習車」の詳細は以下のとおり。

「マツダ教習車」はこれまでアクセラセダンをベースに生産されていた。しかもこれが人気で、自動車教習所でも結構なシェアを持っているというから、2000年代以降に教習所で運転免許を取得した人にはなじみのある車両であるわけだ。アクセラのフルモデルチェンジに伴い、これに置き換わる形でデミオが導入されることになったようだ。

●アクセラベースの教習車は2004年5月に生産を開始。2014年には累計生産台数が1万台に到達した。写真は3代目アクセラベースの教習車

新型「マツダ教習車」は、デミオセダンベースとなることで、従来モデル(アクセラ)に比べて全長4410mm、全幅1695mmとコンパクト化されることが”売り”だという。また、タイヤが185幅の15インチ仕様で、トレッドやホイールベースも短いことから最小回転半径は4.7mとなる。従来の5.3mに比べて小回りが利き、取りまわしもしやすくなることが魅力としてあげられているという。

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●タイで生産されるMazda2セダン。5ナンバーサイズで、アクセラよりもひとまわりコンパクト。取りまわしがしやすい

教習車ということで、仮ナンバーホルダーや大型サイドバイザー、教官用のサイドミラーが装備される。さらに、リヤバンパーには無塗装の追加バンパーを装備。バック駐車時に、障害物に見立てたポールなどが接触してもキズが目立ちにくく、破損してもそこだけ部分交換できる。Mazda2セダン(タイ仕様)の広報写真を見ると、リヤバンパーは一体成形の塗り分けタイプだから、教習車専用装備といってよさそうだ。

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●タイで生産される「Mazda2セダン」。リヤバンパー一体式で下部を無塗装としている。新型「マツダ教習車」は、この部分がより後方に張り出したパーツをプラスしているとのこと

ヘッドライトは何とLED仕様だという。さらにボディカラーのバリエーションは7色展開で、最近の教習車に見られるカラフルな仕様が手軽に作れそう。

 

1.5Lガソリン仕様で6速のMTかAT

パワートレーンは1.5Lのガソリン(スカイアクティブG)を搭載。トランスミッションは6速ATもしくは6速MTをラインアップするという。特にMT仕様は大型クラッチの採用で従来(アクセラ)に比べて耐久性が2〜3倍になっているという。これには車重が軽いことも関わっているはず。”マニュアル”での変速操作に慣れていない教習生が乗るクルマなので、当然クラッチは酷使される。メンテナンスコストが低減されることについては、教習所に歓迎されるポイントではなかろうか。

 

インテリアは教習車に特化した装備

気になるインテリアは、もちろん右ハンドル仕様だ。ただし、マツダコネクトとセンターディスプレイは装備されない。また、ヘッドアップディスプレイや、しなやかな運転ができるよう運転技術の向上を支援するi-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)も付かない。インストルメントパネルセンターにはラジオチューナーが備わるエントリーモデル仕立てのようだ。

このほか、助手席に教官用のブレーキペダルとインナーミラーを装備。完全に「教習車」に特化した仕様となっている。

以上が、アクセラセダンからデミオセダンベースに切り替わる「マツダ教習車」の中身である。

DrivingSchool
●2代目アクセラの教習車もまだまだ現役。これらの代替にマツダ教習車を選べばMazda2セダンベースの新型になる!?(写真はイメージ)

 

一般向けも期待したい!!

先にも触れたが、Mazda2セダンは現行型登場時から国内での販売を期待する声も少なからずあった。ハッチバックよりもリヤまわりが30cm以上長く、荷室容量も有利であるうえ、プロポーションも悪くない。教習車だけでなく、一般向けにも販売すれば意外とウケるかも。

1つ気になるのは、今回Mazda2ベースの「マツダ教習車」に搭載されるエンジンが1.5Lのガソリン仕様であるというところだ。タイで販売されるガソリンモデルは1.3L。ということは、タイ生産のオーストラリア向けモデルがベースか。いや、いっそのこと、国内工場で生産して一般向け販売もアリ!? そうなると、選択肢がいろいろと広がりそうだ。

 

<文=編集部>

 


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