〈主査インタビュー〉ロードスター生誕30周年記念車に込めた思い、そして次世代モデルの話

日本には何台やってくるのだろうか?

 

―― これ、日本は何台ぐらいになるイメージなんですか? 300台とかあるんですか?

中山 ……。ちなみに25周年限定車は、25台です、日本は。たったの。

―― 世界ではどのぐらいなんでしたっけ?

中山 じつはちゃんと公表していない部分があって。でもじつはそれほど少なくありません、じつは。

―― え、となるとこのオレンジは?

中山 (25台よりは)もっとありますよ、ということです。25台のときは、かなりご批判を受けたので。あれは、NCのモデル末期でしたし、しかもあくる年に新しいのが出るとわかっているタイミングでしたから。

―― あれは確か、NDのシャシーを出したあとに発表した限定車でしたよね?

中山 今回は、そこまで少ない台数ではないということだけお伝えしておきます。

―― そういえば、マツダ3の全体のフォルムにもこのオレンジ色が似合いそうですね。

中山 確かに、互換性はありますよね。逆にマツダ3のポリメタルグレーとか、あれはロードスターに似合うんですよ。同類の面質なので。どっちかに似合えば、どっちかに似合うんです。

●近々、日本でも発表されるであろう新型マツダ3。新たなボディカラーとして、樹脂のような雰囲気と、金属調を併せ持った「ポリメタルグレー」の設定もある。ロードスターへの採用は間違いない!?

―― この限定車に関して、事前にリリースされた写真だと、RFだけに設定されるのかなと思っていました。

●シカゴオートショーが開催される約1カ月前となる1月9日、マツダが公開した写真がこれ。うっすら、RFのルーフが見て取れた

中山 最初は、2リッターで統一しようってことになりました。それは、ブレンボを入れるために。となると、日本はRFしかこの限定車を造れないことになっちゃう。いや、日本にも2リッターのソフトトップを入れるんですかと。それだとわれわれの目が白くなっちゃったのかと言われてしまう。だから、16インチのほうにもブレンボを入れなきゃいけない。当初は、16インチにはブレンボを入れないようにしようかなと思いました。でも、それじゃコンセプトに合わない。

―― この3000台、ソフトトップとRFでどう割り振るんですか?

中山 基本的には、各国の輸入元が決めます。自国のニーズに合わせて。

―― 注文があって、そのオーダーに合わせて作っていく、ということですね。

中山 このエンジンで、タイプはどっちで……とか、現時点ではまだ公表できませんが、なんとなく作って割り振る台数は決まっています。基本的には世界中2リッターしかないし、グレードが1個しかないので。ソフトトップにしますか、RFにしますかっていう単純な選択肢なので。

●世界限定3000台。ソフトトップ、RFを合わせての台数である

―― 日本ですね、ややこしいのは(笑)

中山 地元の日本でね、RFだけかよとか、そういうのはよくないと思いまして。だからこそ、ブレンボが入る16インチホイールをレイズさんに作ってもらったんです。

―― 現時点で、日本ではまだソフトトップのほうが台数は出てますよね。

中山 前モデルと比べると、確かに。半分以上がソフトトップですから。前のモデルは、圧倒的にRHTが人気でしたから。今回の限定車では、ソフトトップがいいんじゃないなかなと、個人的には思いますけどね。1.5リッターで、ブレンボが入るし。

―― そういう面でいっても、魅力的ですもんね。色だけじゃなくて。

中山 一番レアなのは、間違いなく日本のソフトトップですね。全世界で。

―― でも、ヨーロッパには1.5リッターありすよね?

中山 ありますが、この限定車では出しません。欧州は全部2リッターにしました。

―― おいくらなんですか? この限定車。

広報 発売は……春先ぐらい。いや、春先以降。

―― オープンカーの気持ちいい時期?

中山 そうですね(笑)

広報 もうちょっと遅いかもしれない。

―― 暑くなっちゃう?

広報 (春先)以降、なので。

―― 夜明けがけっこう早い時間になってからですね。

中山 いやいや、どうですかね……(笑)

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