「若武者」勝田貴元、ヤリスWRC初走行で初優勝!

●見事優勝! フィニッシュでトロフィーを掲げる、勝田貴元(右)と、コ・ドライバーのダニエル・バリット(左)
●雪深いステージを走るヤリスWRC。1日限り、SSも6本だけの100kmあまりのラリーだが、難易度はかなり高い

やったぜ! タカ! 地元勢を抑えて優勝!

本誌ラリー連載でもおなじみの、山本佳吾カメラマンから嬉しいお知らせが!
若武者、勝田貴元がフィンランドの国内選手権で優勝を飾った!
早速現地から、山本カメラマンの速報をお届けだ!

●ギャラリーの前を疾走する、勝田のヤリスWRC

初のヤリスWRCでの実戦

フィンランドラリー選手権第3戦イタラリーに、勝田貴元がトヨタ ヤリスWRCで実戦デビュー。ロシアにほど近いヨエンスーを舞台に1Dayイベントとして開催されたイタラリー。6本のSSをそれぞれ1回づつ走行。1DayとはいえSS距離は約100キロ、参加台数も123台に及び、あらためてフィンランドでのラリー人気の高さを思い知らされた。ちなみに、日本人ドライバーがWRカーでラリーの実戦に参戦したのは、2006年のラリージャパンにスバル インプレッサWRCで参戦した新井敏弘以来のこと。

●スタート前にこの笑顔! 貴元選手、いい意味で余裕が出てきたかな?
●現行WRカーのエントリーは1台だけ。しかし、相手は地元の凄腕ドライバーばかり。そんなアウェイな状況でも勝田は落ち着いた走りを見せた
●コ・ドライバーのダニエル・バリットは、WRCのトップクラスで何戦も経験を積んでいる、ベテラン。勝田にとっては、頼りになる存在だ

10時1分にヨエンスーの中心街をスタートしたラリー。勝田はオープニングステージを2位のエミル・リンドホルムのVW ポロGTI R5に14秒の差をつけトップに立つ。だが、SS1を終えるころから急激に天候が悪化し吹雪模様に。路面にはあっというまに新雪が降り積もり、先頭を走る勝田は雪かき役に苦しめられることになる。

慣れない路面コンディションにペースが上がらず、スピンする場面も見られたが、終わってみれば総合2位のエミルに0.8秒差で総合優勝を飾った。

●天候が悪化し、途中から吹雪に。サービスにも雪が舞う

ヤリスWRCでの実戦を終えた勝田は、「とにかく楽しかったです! (普段乗っている)R5マシンと比べると、とても乗りやすくて速い。ただ、中低速セクションでの走らせ方には課題が残りました」と語った。

●インタビューを受ける勝田
●フィンランドでのラリー人気は、想像以上のもの。地方戦の1戦とはいえエントリーは123台にものぼり、お客さんもこの数!
●3月とはいえ、北欧はまだまだ雪深い。先頭走者で路面の雪かき役となった難しい状況で、SS3ではスピンによって首位を明け渡す。しかし、最終のSS6で逆転に成功。ヤリスWRCでの初勝利を飾った

経験を積むことを第一に、ヤリスの感触を確かめているように見えた今回の走り。側から見てもかなり抑え気味に見えた。本人が語ったように、まだまだ課題も多いけれど、ヤリスWRCでのWRC参戦に向けて着実に経験を積んでいってほしい。

<文&写真=山本佳吾 text & photo by Keigo Yamamoto>


 

[ジュネーブショー]トヨタ、新型スープラのGT4仕様「GR Supra GT4 Concept」を世界初披露

WRC 2019がモンテで開幕! トヨタのタナックが首位スタート