【動画あり】日本凱旋の新型RAV4は、4WD性能が半端ない!

アウトドアブームに乗っかって?

トヨタは4月10日、5代目となる新型RAV4を発表・発売した。先代は海外専売車であったため、久しぶりの日本凱旋!というわけである。価格は、2リットルのガソリン車が260万8200〜313万7400円。2.5リットルのハイブリッド車が320万2200〜381万7800円。いずれも最廉価モデルのみFFで、そのほかは4WD。トランスミッションはガソリン車がCVT、ハイブリッド車は電気式CVTとなる。

■バリエーション&価格
駆動方式パワートレーングレード変速機価格WLTCモード燃費
4WD2.5リットル+モーターハイブリッドG電気式CVT381万7800円20.6km/リットル
ハイブリッドX345万600円
2リットルG ZパッケージCVT334万8000円15.2km/リットル
G320万2200円
アドベンチャー313万7400円
X283万5000円
FF2.5リットル+モーターハイブリッドX電気式CVT320万2200円21.4km/リットル
2リットルXCVT260万8200円15.8km/リットル

新型RAV4の開発コンセプトは、「Robust Accurate Vehicle With 4 Wheel Drive」。SUVらしい力強さと使用性へのきめ細かな配慮を兼ね備えた4WD、といった意味だ。そのコンセプトどおり、新型はSUVらしい力強さを前面に押し出しているのが最大の特徴だ。

●メディア向け試乗会では、オフロードコースが用意されており、新型RAV4のオフロード性能を試せた

もともとRAV4は「Recreational Active Vehicle 4 Wheel Drive」(アウトドアでも、アーバンシーンでも見て、乗って、楽しいクルマ)が車名の由来であったから、ずいぶんイメージが変わった。初代RAV4は1994年、フレーム付き4WDがオフロード走行するためのクルマとして位置づけられていた時代に発売。乗用車タイプのSUV(クロスオーバーSUV)という新たな市場を開拓した。

以来、4代に渡ってどちらかといえばシティ派として人気を博していたのだが……。5代目となる新型では、がらっとオフロード色を強めた。クロスオーバーSUV、なかでもオンロード指向の強いモデルが流行している時代に逆行している、とも感じる。

だが、昨今のアウトドアブームを鑑みるに、新型は日本市場でも十分人気が出そうな雰囲気を醸し出している。時代に合わせて、RAV4はうまく変化したとも捉えられるだろう。

とはいえ、新型はフレーム付きボディになったわけではない。プラットフォームは、TNGA。現行型のカムリと基本的に同じだ。

4WDシステムは 3種類。新開発が2つ!

となると見た目だけのオフロード色?と思われがちだが、じつは4WDシステムに気合いが入っている。システムの種類は3つ。ガソリン車に2つ、ハイブリッド車は1種類だ。

①「ダイナミックトルクベクタリングAWD」

これは、世界初となる4WDシステム。走行状況に応じて、前後トルク配分に加え、後輪トルクを左右独立で制御する「トルクベクタリング機構」により、ドライバーの狙いどおりのラインを安定した車両姿勢で駆け抜ける高い旋回性能を発揮する。と、ここまでは最近よく聞くシステム内容だが、これに加えて「ディスコネクト機構」を採用。4WD走行が不要と判断したときは、後輪に動力を伝達させる駆動系(プロペラシャフトなど)を切り離すのだ。前後ラチェットシフト式のドグクラッチで切断するため、いわゆるカップリングなどで動力を切り離すのとは異なり、プロペラシャフトなどが完全に停止。燃費向上(約2%)に寄与するわけだ。ガソリン4WDのG Zパッケージ、アドベンチャーに搭載されている。

②「ダイナミックトルクコントロール4WD」

いわゆる従来どおりのカップリング式4WD。前後50:50、左右も50:50のトルク配分を行う。ガソリン4WDのGZパッケージ、アドベンチャー以外に標準装備だ。

③「E-Four」

ハイブリッド車の4WDシステムとして、最新のハイブリッド技術を継承した新型E-Fourを採用。後輪の最大トルクを増加させるとともに、前後輪トルク配分を100:0〜最大20:80まで変更可能な新制御を採用。コーナリング中の前後輪トルク配分を最適に制御して操縦安定性を高めたほか、後輪のトルクを上げたことで降雪時や雨天時における登坂発進時の安心感も向上している。ハイブリッド4WDに採用。

これら3つの4WDシステムには、「AWD Integrated Management(AIM)」が採用されている。駆動力、4WD、ブレーキ、ステアリングを統合制御するもので、路面や運転状況に合わせて選択できるマルチテレインセレクトやTRAILモード、ドライブモードセレクトの走行モードに応じて各制御を最適化する。

●ガソリン車の4WD統合制御の説明図
●ハイブリッド車の4WD統合制御の説明図

オフロードでRAV4はどんな走りを見せるのか?

さて、実際にオフロードを走ってみるとどんな感じなのか?
まずは開発者との解説とともに、その走行シーンの動画をご覧いただきたい。

ポイントは、後輪が浮いている状態でアクセルを踏み込んだとき、その浮いている車輪が回るか回らないか。「ダイナミックトルクコントロール4WD」は、踏み込みに併せて後輪が回る一方、「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は回らない。すなわち後者は路面に接しているもう一方の車輪にトルクを十分に配分できており、車輪が浮いてしまうようなシチュエーションでも走破性が高い、ということ。ちなみにハイブリッドの新型E-Fourは試せなかったが、従来からの「ダイナミックトルクコントロール4WD」に近い走破性を確保しているとのことだ。

また、「ダイナミックトルクベクタリングAWD」はオンロードでのライントレース性にも寄与。コーナーでは積極的に曲げる方向に作用し、見た目とは裏腹にワインディングが楽しいクルマでもあるのだ。

 

〈文&動画=編集部 写真=山内潤也〉