四輪の普通免許で乗れる3輪マシンCan-Am Ryker(カンナム ライカー)がリターンライダーに最適な理由

二輪免許不要、AT限定でも乗れる

爽やかな季節が到来すると、不思議に風を切って走りたくなる。最近は年齢を重ねたドライバーが、再びバイクに回帰する「リターンライダー」が急増。若いころに感じたあの感覚をもう一度味わってみたいという人はかなり多い。

しかし、気持ちは若くても体力は……。普通のバイクではちゃんと運転できるか不安だし、転ぶのも恐い。そこでお薦めしたいのが、BRPジャパンからリリースされたばかりの3ホイラー「Can-Am Ryker(カンナム ライカー)」だ。
今年3月末に日本で発表されたばかりのニューモデル。コンセプトは「思いのままに、乗りこなせ」である。普通自動車免許を持っていれば手軽に乗れる。見た目は大型バイクのように見えるが、二輪免許が不要なのもカンナム ライカーの特徴だ。

BRPというメーカーを簡単に紹介すると、雪道を走るスノーモービルや海や湖など水上で楽しむウオータークラフトなどを製造するカナダの企業。母体は航空機などで知られるボンバルディア社で、2003年にBRPはレクリエーション製品を扱う会社として独立した。

 

3つのバリエーション

カンナム ライカーのラインアップは以下の3タイプ。

Can-Am Ryker600
カンナム ライカー600
直列2気筒600cc
47馬力/47Nm
135万9000円

Can-Am Ryker900
カンナム ライカー900
直列3気筒900cc
77馬力/76Nm
159万9000円

 


Can-Am Ryker900 Rally Edition
カンナム ライカー900 ラリーエディション
直列3気筒900cc
77馬力/76Nm
176万4000円

ラリーエディションはラフロード用にサスペンションやエンジン制御などを変更したタイプだ。
全グレートがCVTを使ったAT仕様のため、AT限定の普通自動車免許でも乗れる。

カスタマイズが簡単なのも特徴。

ボディパネルの変更やステップの位置を移動するのに工具は不要だ。パネルやフード、ホイールアクセントなどのアクセサリーの組み合わせは7万5000通り以上。ライディングポジションも簡単に調節できる。

600/900のタイヤサイズは、前145/60R16、後205/45R16
ラリーエディションのタイヤサイズは、前145/60R16、後205/55R15
前進だけでなく、後退も可能
サスペンションは、600と900がザックス製、ラリーエディションはKYB製
シート高は、標準が597mm、ラリーエディションが615

900ccの加速はとっても爽快!

今回、筆者が試乗したのはカンナムライカー900。
筆者は中型四輪と普通二輪免許を持っているが、二輪は「小型限定」のためバイクなら125ccまでしか乗ることができない。
ところがカンナムライカーなら、7倍以上の排気量のモデルに乗ることができる。400ccまでの普通二輪免許でも、普通四輪の免許さえあれば、2倍以上の排気量のバイクに乗れるというわけだ。

試乗前に簡単な操作方法がレクチャーされた。操作はいたって簡単でバイクのように右手のスロットルを開けると加速、右足のペダルを踏むと前後ブレーキが作動する。
コーナリング時にはハンドルを押して曲がるのではなく、引くようにして曲がるのがコツだという。

走り出して最初のカーブを曲がると、コツの意味が体感できた。ハンドルを押して曲がると遠心力によって外側に体が持っていかれ、体勢が崩れてしまうのだ。逆にハンドルを引くように曲がると遠心力に対抗できる体勢で軽快にコーナリングできる。
二輪車のように車体を傾けて旋回するのとは決定的に違うが、コツを身につければライディングに余裕が生まれ、バイクのような軽快な走りを楽しめるようになる。

スロットルをグイっと開けると、体を後ろに持っていかれるほどの強力な加速力を発揮。CVTだがレスポンスがとてもよく、スロットル操作に敏感に反応してくれる。
直線路でさらにスロットルを開けると、スポーツカーでは味わえない、リアルなスピード感が刺激的だ。

 

ヘルメットは必ず装着すべし

あまりの爽快さに気を抜いて走ってはいけない。3ホイラーはクルマよりホイールベースやトレッドが短いため、路面の影響を受けやすい。わだちに敏感だし、マンホールのフタを通過するだけでも段差を明確に感じる。ビークル・スタビリティ・システムを装備しているが、クルマやバイクとは異なる操縦感覚であることを忘れずに。スタート時はエンジンが1700回転に達するとグイっと勢いよく発進するため、最初はゆっくりとスロットルを開けないと急発進してしまう。

東京・芝浦側からレインボーブリッジを渡り、お台場まで走る往復30分程度の試乗だったが、大型バイクのような爽快感はとても新鮮だった。これならリターンライダーでも゛立ちコケ゛の心配はないし、二輪免許がなくても大型バイクの雰囲気を十分に味わえる。
しかもカンナムライカー900は車両価格が約160万円で同600なら約136万円。オープンスポーツカーより断然安いプライスで、同等以上の爽快感が味わえる。
AT限定免許の女性でも、カンナムライカーなら髪をなびかせてライディングできるわけだ。道交法上は二輪ではないが、安全のためにもヘルメットは必ず装着してほしい。

 

(文と写真=丸山 誠)

問い合わせ
BRPジャパン株式会社
電話 03-6718-4703

https://jp.brp.com/on-road/