日産、次期型「スカイライン」にプロパイロット2.0を搭載で、一気にセダン復権を図る!?

●日産 アルティマ

国内で売れ筋のクルマといえばSUV。これを筆頭に街で見かけるクルマといえば、ミニバンやコンパクトカー、そして軽自動車と、一時期のセダンブームは遠い過去のもの……。と思いきや、にわかに巻き返しを図る動きもある。

プレミアム系でほぼセダンとSUVのラインアップしかないレクサスに始まり、トヨタは生産終了を発表したマークXでセダン縮小かと思いきや、アメリカで大きく成長したトヨタのカムリは走りのよさもウケて高評価を獲得しているし、ホンダにいたってはレジェンド、クラリティ(フューエルセル&PHEV)、アコード、インサイト、シビック、グレイスとセダンのバリエーションが豊富だったりと、なかなかどうしてなのである。

そして日産。EVのリーフやシリーズ式HVのノートやセレナの存在感が際立ち、セダンの存在感がかなり希薄になってきているように感じる。しかし、グローバルで見てみるとそんなことはなく、日本には未導入の”カッコイイ”セダンを投入もしくは投入予定なのだ。

そんな日産のセダンの今後について2019年6月19日、興味深い発表があった。日産のグローバル商品戦略と商品企画を担当する常務執行役員イヴァン エスピノーサ氏が、「日産は、これまで以上に先進技術を搭載したクルマをお客さまにお届けしていきます。今後、日産のセダンに乗るお客さまは、より進化した自動運転技術、電動パワートレーン、コネクティビティなどをお楽しみいただけることでしょう」とコメント。

なかでも注目すべきは、今秋発売の新型「スカイライン」に、高速道路で同一車線内におけるハンズオフ(手放し)が可能なナビ連動ルート導好を実現する世界初のシステム「プロパイロット2.0」を搭載するというのだ。プロパイロットは、2016年に発売したミドルクラスミニバンのセレナを皮切りに、エクストレイル、リーフ、ノート、そして2019年3月に発売した軽自動車のデイズに搭載され、セダンは蚊帳の外状態だっただけに……。

●セダンで初めて「プロパイロット」を搭載した「アルティマ(2019年モデル・北米仕様)」。世界初の量産型可変圧縮比ターボ「VCターボ」も搭載する

しかし、国外では少々趣が違っていた。2018年にはアメリカでスポーティなプロポーションをまとう「アルティマ」に、セダンとして初めて「プロパイロット」を搭載している。ちなみにこの「アルティマ」は、世界初の2リットル直列4気筒可変圧縮比ターボエンジン「VCターボ」を搭載。V6ガソリンエンジン並みの動力性能を発揮するだけでなく、4気筒エンジン同等の低燃費性能も実現する超注目エンジンだ。

では、次世代プロパイロットの搭載車種として、ビッグネームである「スカイライン」に白羽の矢があたったわけとは?

日産は自動車を所有している、あるいは購入を検討している人を対象にグローバルで調査を実施したという。調査対象者のうち、セダンを所有していない人の75%が、「現在あるいは将来的にセダンを購入検討の対象とする」と回答。特にセダンを所有していないミレニアル世代は、80%がセダンを購入検討の対象とすると回答したそうだ。 また、セダンオーナーは日々の通勤だけでなく、さまざまなクルマの用途に関心があるとし、セダンオーナーである回答者の71%が旅行や冒険に、62%が自然やアウトドアに興味を持っていることがわかったという。

エスピノーサ氏は、「日産の最新のセダンはお客さまのニーズ、特に人生で初めてクルマを購入するような若いお客さまのニーズにもお応えします。セダン市場から撤退するメーカーもある中、私たちはセダンを求めるお客さまのニーズに今後も着実にお応えしていきます」と述べ、これからも積極的にセダンを市場に投入する日産の姿勢を明らかにしたのだ。もちろん、スカイラインはグローバル展開する戦略モデルだから、「プロパイロット2.0」、そしておそらく「VCターボ」をひっ提げての登場は、セダン復権に十分なインパクトを与えるハズだ。

それにしても、日産のセダンの海外モデルって、かなりカッコイイんですけれど、国内投入はないんですかねぇ。

 

●日産マキシマ(2019年モデル・北米仕様)

 

●中国市場に投入する新型「シルフィ」

 

●2019年夏に北米で発売するコンパクトセダン「ヴァーサ2020年モデル」。日本ではティーダラティオとして販売していたモデルの後継だ

 

●「IMsコンセプト」2019年初に北米国際オートショーで発表した、自動運転技術を搭載した電気自動車のコンセプトモデル

 


日産

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