【新型タントのまさか】チルトステアリングがオプションだなんて!

●運転席に座りながら後席乗員にもアクセスできるほどスライド! 助手席スーパースライドのN-BOXに強力なカウンターパンチ!?

歴代最強「タント」に待った!?

2019年7月9日、ついに正式発表となったダイハツ新型タント/タントカスタム。先代の弱点だった走行性能を飛躍的に高めるためDNGAプラットフォームを採用、スマートアシストの進化、さらには世界初の運転席ロングスライドシートの採用など、「打倒ホンダN-BOX」をうたうスーパーハイト系の元祖が4代目へとフルモデルチェンジした。価格は、FFが122万400(※)〜174万9600円。4WDは134万4600(※)〜187万3800円。N-BOXよりも若干安価な価格設定となっている。(※)は、スマートアシスト非装着車

●クルーズコントロールは車速追従型で、またステアリング支援も追加

そして、その走行性能の高さに関しては既報のとおり。

なぜこんなに走りがいい? 新型タントの秘密とは!?

先代は標準装備のグレードもあったが

今回、新型タントの装備表を眺めていて気になった部分がある。
なんと、チルトステアリングと運転席シートリフターがオプション設定なのだ。ドライビングポジションを適正な位置に調整するのに、それら機構は必須であることはご存じのとおり。しかも、先代タントはこの2つの装備が上・中級機種には標準装備であった。さまざまな点で進化した新型タントだが、この「ドラポジ調整」に関しては退化してしまったように感じる。

●見晴らしのよさはさすが。ステアリングの奥にも小物入れがある

もちろん、オプションの「コンフォータブルパック」(FF:3万7800円高、4WD:3万2400円高)を選べばチルトステアリングも運転席シートリフターも装着可能(X以上のグレードのみ)。

だから問題なし!とするのはどうだろうか? ドライビングポジションの適正化は、安全運転に直結する。すべてのユーザーに、その大切さを知ってもらい、体感してもらう必要があると思うのだが。「例え標準装備にしても、使う頻度は少ない」という意見もあるだろう。鶏が先か卵か先かの議論だが、新型になって「走りの性能が飛躍的に向上した」とうたうのであれば、その性能を余すことなく体感するにも適正なドラポジは絶対に必要。ドラポジが正しくなっただけで、ドライブ時の疲労は少なくなるのだから……。

より安価にするために

以上に関して、ダイハツの開発陣に話を聞くと、
「まずはお客様に安価にお求めいただきたく、車両価格を設定しました。そのなかで、各種装備に優先順位を付けた結果、新型ではオプション設定としています。新型では、スマートアシストも進化しました。スマートアシスト装着モデルに「コンフォータブルパック」を付けても、N-BOXよりもお求めやすい価格になっています」

最後に、各メーカーのスーパーハイト系のライバル軽自動車の装備と比較してみよう。

現代の軽自動車は、もはや足グルマではない。装備も充実している。価格も上がってきている。だから、「なるべく安価に」というメーカーの思いはとてもありがたい。しかし、省く装備の種類によっては、そのメーカーの開発思想が垣間見えてしまうのである。

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〈文=編集部〉