スカイラインが大幅改良。”日産バッジ”に付け替え、再デビュー!

●新設定となった3リットルV6エンジン搭載の「400R」

インテリジェントモビリティの象徴として再起動

「なぜ、日産スカイラインにプロパイロット2.0を搭載するのか? スカイラインは日産の挑戦の歴史であり、その時代時代の最新技術を搭載してきたモデルであり、まさに“技術の日産”の象徴であるからです。単なる1車種の発売にはとどまらない、非常に大きな意味のあるクルマだと思っています」

2019年 7月16日の新型発表に先立ち、日産グローバル本社で開かれた事前説明会でそう声高に宣言したのは、同社チーフマーケティングマネージャーの丸地隆史氏。

その新型スカイライン。写真でもおわかりのように、現行V37型の、いわば“ビッグマイナーチェンジ”版。デビュー時に物議を醸したブランドバッジも、インフィニティから日産へと変更。登場から6年目にして、名実(見た目)ともに日産のスカイラインになったわけだ。

405馬力の3リットルツインターボを設定
プロパイロット2.0はハイブリッドのみ

●「400R」には、405馬力のVR30DDTTを搭載。400R以外の3リットルV6ターボは304馬力だ

パワートレーンは、3リットルのV6ガソリンターボ2種と、3.5リットルV6ハイブリッドを設定。プロパイロット2.0が搭載されるのはハイブリッドのみだ。プロパイロット2.0では、ナビで目的地を設定して高速道路の本線に合流すると、そのナビゲーションと連動して“ルート走行中の車線変更と分岐”、“追い越し時の車線変更”を支援。ドライバーがつねに前方を注意し、状況に応じてハンドルを確実に操作できる状態においては同一車線内でハンズオフ(手放し)が可能となった。

●プロパイロットの起動スイッチは既存車と同じくステアリング右側。車両が提案する車線変更のタイミングに応えるスイッチが「2.0」の特徴だ

それを実現するいくつかの鍵のなかでスカイラインとの相性がよかったのが「3D高精度地図データ」。自車の位置を高精度で把握し正確なステアリング制御をするうえで、既存の「ダイナミック・アダプティブ・ステアリング(DAS)」が不可欠だったという。ステアリングとタイヤが機械的に連結されないシステムは、前述の地図データとの連係により、誤差は数㎝レベルとのこと。

●インパネ上部中央のモニターカメラでドライバーが前方に注意しているかを監視。警報を促し反応のない場合は緊急停止時SOSコールにつながる

またコネクティッドサービスの「Nissan Connect」も専用車載通信ユニットを搭載した最新版に進化。OTA(Over The Air=通信)による自動地図更新やドアtoドアナビ、「docomo in Car Connect」を利用した車内Wi-Fiなど、つながるサービスは多岐にわたる。

これらを引っさげ、2019年9月に発売される新生日産の象徴。ちなみに月販目標は200台と、ごくごく控えめだ。

●写真は3.5リットルのハイブリッド「GTタイプP」。新型はグレード名称から排気量表示がなくなりシンプルになった。ダイムラー製の2リットルターボは廃止されたが、中国市場では継続展開されるらしい

史上最強のスカイライン「400R」

外装デザインも変更した。フロントにはVモーショングリルを、リヤにはスカイラインのアイコンである丸目4灯のテールランプ(LEDタイプ)が復活。

新たに設定された「400R」は、スカイライン史上最高の405馬力/475Nmを発揮する3リットルツインターボのVR30DDTT型を搭載。タービンの小型化やターボ回転センサーの採用、日産国内初となる水冷式インタークーラーなどを採用。出力とレスポンスを向上させた。

またハイブリッド/ガソリン車とも、ステアリングシステムをバイワイヤ式のDASに統一。さらにガソリン車に、セミアクティブ式のIDS(インテリジェントダイナミックサスペンション)を設定し、シャシー性能も高められた。IDSは400Rに標準装備、タイプSPにオプション設定される。

■価格
【ハイブリッド車】547万4520(「GT」FR・7速AT)〜632万7720円(「GTタイプSP」4WD・7速AT)
【ガソリン車】427万4640(「GT」FR・7速AT)〜552万3120円(「400R」FR・7速AT)

〈文=編集部〉