2018/06/29 ニュース

これがGT-Rの次期型!? イタルデザインのGT-Rが登場!

50周年を祝う、プロトタイプモデル


スポーツカーファンに驚きのニュースが飛び込んできた。日産とイタルデザインが初めて共同開発した「Nissan GT-R50 by Italdesign」が2018年6月29日に発表された。実車は来月、欧州で公開される予定だ。イタルデザインは、巨匠ジウジアーロが設立したイタリアのカロッツェリアで、数多くの名車のデザインを手がけてきた。
●フロントには、ほぼ車両の幅いっぱいに広がる個性的なゴールドのインナーパネルを採用。ボンネット上にはパワーバルジが鎮座し、シャープなLEDヘッドライトがホイールアーチから冷却用のインテーク上端へ向け配されている

●GT-Rの特徴である丸型テールライトは空洞を囲む細いリングのようなデザイン。トランクの中心とアウターパネルをつないでフロートしているかのような構成になっている。大きな可変式リヤウイングが、全体の印象を引き締めている

●フロントフェンダーの特徴的なエアアウトレット「サムライブレード」は、ドア下方部からショルダーラインまで配され、ゴールドカラーの嵌め込みがその存在を一層際立たせる
 このプロトタイプモデルは、GT-Rとイタルデザインがそれぞれ50周年を迎えた記念にコラボレーションして作られた。開発、設計、製造をイタルデザインが、内外装はヨーロッパとアメリカの日産デザイン部門が手がけている。写真や動画を見てわかるとおり、ブラックとゴールドの2トーンに分けられたエクステリアは、GT-Rの面影を残しつつも大胆な変更を受けている。なかでも54mmも低められたルーフや、LEDテールランプが目を引くポイント。
●ベース車より54mm低くしたルーフラインが目を引く。ルーフの中央部が低く外側が少し高いことで、筋肉質な印象を与えている
インテリアにはゴールドのアクセントをあしらい、高級感を演出。カーボンパネルも使い、サーキット直系のレーシーな演出も忘れていない。
●センターコンソール、インストパネル、ドアの内張りには2種類のカーボンファイバーを、シート素材には黒のアルカンターラと、同じく黒のイタリア製レザーを採用

●エクステリアにあわせて、インストパネル、ドア、未来的なレーシングカーをイメージしたスイッチ類にもゴールドのアクセントを散りばめた

●専用ステアリングはハブとスポークがカーボンファイバー製で、リムはフラットボトムのデザインにマッチしたアルカンターラのトリムを採用している
さらにはエンジンパフォーマンスも向上している。720馬力/780Nmを発揮する3.8LのV6ツインターボユニットを搭載。高出力化は、GT3での経験を生かした結果だ。
●VR38DETTユニットは、GT3車両用の大容量・大口径のツインターボチャージャーと大型インタークーラーに加え、耐久性の高いクランクシャフト・ピストン・コネクティングロット・ベアリング、高流量ピストンオイルジェットと大容量燃料噴射装置を採用し、カムシャフト、イグニションシステム、吸排気システムも改良

●Bilstein DampTronicを採用した新しいサスペンションシステムを開発し、フロント6ピストン、リヤ4ピストンのブレンボ製ブレーキには赤いキャリパーを組み合わた
このようなモデルが出てくると、どうしても気になるのがGT-Rの次期型モデル。しかし、日産のグローバルデザインを担当する専務執行役員アルフォンソ・アルバイサ氏は「これは次期型のGT-Rではない」と明確に否定している。「このモデルは、両者の50周年を祝うクリエイティブな形であり、日本の技術力とデザイン力、イタリアのコーチビルディングを結集させたスペシャルモデル」だと語っている。
●公表されているGT-R50の諸元
なお、発売などの詳細は公表されていない。来月の発表が楽しみなモデルだ! 

 

RANKING