
WRC 2019 第1戦
第87回 ラリー オートモービル モンテカルロ 2019
日時:1月24~27日
サーフェイス:ターマック/スノー
SS総走行距離:323.83㎞(SS数16)
サービスパーク:ギャップ(フランス)
始まりは伝統のラリーから
今年もモンテカルロから始まるWRC。87回の開催を数える、伝統のラリーだ。ここ数年は、初日にモナコのカジノ広場でセレモニアルスタートが行われていたが、今年はサービスパークの置かれるギャップからスタートする。4日間アルプスの山々を走り抜け、モナコには最終日のゴールが設けられるルートになった。SSの数は16。デイ1は2つ、デイ2では6つ、デイ3と4はそれぞれ4本づつ走る。

ドライ、ウエット、スノー、アイスと、目まぐるしく路面が変化するモンテカルロは、シーズン中でも屈指の難易度を誇る。ひとつのタイヤ選択が致命的なミスになる可能性もある。クルーにとっては、チャレンジングなラリーだ。

Day1 SS1〜2
タナックがトップに立つ
初日は木曜日の2本のナイトステージが舞台。ギャップから南東に20kmほど進んだ峠道からSS1がスタートする。2本の暗闇のステージはともに距離は20kmほどで、アイスとウエットが所々に現れるトリッキーなコンディション。ライトポッドの明かりだけを頼りに、この2SSを最速で走り抜けたのは、トヨタのタナックだった。
「路面はトリッキーだったけど、クルマがいいフィーリングでグリップ変化がわかりやすかった。タイヤ選択も当たったみたいだね」とゴール後にコメントしたタナックは、2番手に続くシトロエンのオジェに9.1秒もの差をつけた。
トヨタ勢は、ラトバラが5位、今季から新加入のミークは、7位で初日を終えている。

トップのひとつ下、WRC2クラスには「若武者」勝田貴元がモンテ初参戦。初日は2分15.5秒遅れのクラス10位で終えている。デイ2以降の巻き返しに期待だ!

トミ マキネン レーシングのフィエスタR5で参戦
<文=編集部・青山 写真=Redbull>
SS2後 総合タイム
1. O・タナク(トヨタ) 26m33.0s
2. S・オジェ(シトロエン) +9.1s
3. T・ヌービル(ヒュンダイ) +14.3s
4. E・ラッピ(シトロエン) +45.2s
5. J・ラトバラ(トヨタ) +46.4s
6. E・エヴァンス(フォード) +48.2s
7. K・ミーク(トヨタ) +53.8s
8. S・ローブ(ヒュンダイ) +55.2s
9. A・ミケルセン(ヒュンダイ) +59.6s
10. P・ティデマンド(フォード) +1m41.1s