ついに登場! 量産車で1000馬力! フェラーリ SF90ストラダーレ登場

●SF90ストラダーレ。カラーリングは、往年のスクーデリアフェラーリのレーシングマシンをイメージしている

 

フェラーリで初めての……

フェラーリ ジャパンは2019年10月9日、東京都内でフェラーリの新フラッグシップクーペ「SF90ストラダーレ」を発表した。最新のPHEVシステムを搭載した新たなフェラーリのフラッグシップモデルとなり、価格は5340万円から。

●SF90ストラダーレのリヤビュー
●SF90ストラダーレのサイドビュー。より強調されたキャビンフォワードデザインと、切り詰められたオーバーハングがよくわかる
●SF90ストラダーレのフロント。シンプルだが、強烈なダウンフォースを発生させるエアロボディだ
●SF90ストラダーレのリヤ。排気効率を最大に高めるため、センターにマフラーを配している

 

スクーデリア・フェラーリ・90の略でもあるSF90とは、フェラーリがモータースポーツに参戦して90周年を迎えた意味を表す。2019年シーズンを戦っているF1マシンも同じ名前が与えられているが、こちらはストラダーレ(公道を走るクルマ)と付け差別化が図られた。あらゆるロードカーを超える存在として開発されたSF90ストラダーレは、フェラーリのロードカーとしてかつてないほどのパワーとスピードを実現している。

●SF90ストラダーレのエンジンルーム。量産車としては初めてユニット出力1000馬力を発揮するのもスゴいが、驚いたのはエンジン搭載位置の低さ。地面に落っこちてるのかと思うくらい低い
●SF90ストラダーレのリヤセクション。伝統に則り、エンジンが見える透明なエンジンフードを採用するが、エンジン搭載位置が低すぎて横からだと見えにくい
●SF90ストラダーレの給電口

一番の特徴は、フェラーリの量産車として初めてとなるPHEVシステムを採用したことだ。フロントの左右に1基づつ、そしてエンジンとトランスミッションの間に置かれたリヤの1基の合計3モーターを配置。4リットルに排気量アップされた新V8ターボエンジンと合わせたシステム最高出力は、なんと1000馬力までに達する。PHEVの特徴でもあるEV走行は、25kmまで可能。充電は運転席側後方の充電口から行う。

●SF90ストラダーレのヘッドライト付近。上下に分割されたバンパーはそれぞれがウイング形状になり、ダウンフォースを発生する
●SF90ストラダーレのリヤ。テールランプは伝統の丸型を進化させた、角っぽいデザインの4灯式へと変わった
●SF90ストラダーレのリヤ。両側テールランプの間にある空間を塞ぐ、可変エアロデバイスを備える。マフラーの位置も最適化されている。放熱のため排気口の面積は大きい

内外装も見逃せないポイントが多い。まずエクステリアを見ると、エアロダイナミクスにこだわった形状がいたるところにあると気付く。フロントはスカート部とボンネットの先端の上下2ヶ所に分かれたウイング。そしてサイドにも空気を整流するためのディフューザー。リヤにはボディ下部のディフューザーに、後端の可変スポイラー。これらのエアロパーツをはじめとするエアロダイナミクスの追求の結果、250km/h走行時に390kgのダウンフォースを獲得することに成功している。

圧倒的なパワーを発揮するパワーユニットと、革新的なエアロダイナミクスの効果により、量産フェラーリ史上最高のパフォーマンス性能を手に入れた。最高速度は340km/h、0→100km/h加速は2.5秒、0→200km/h加速は6.7秒、100→0km/h減速は29.5m未満と、とてつもない走行性能を発揮する。

●SF90ストラダーレのインテリア。助手席前の横長モニターは、運転席側へ少し寄った位置へ移動している
●SF90ストラダーレのコックピット。フルスクリーンのメーターパネルは、F1のコックピットをイメージし、ドライバーに向けて湾曲している。ステアリング上ですべての操作を可能にしているのが、フェラーリらしい
●SF90ストラダーレのシート
●SF90ストラダーレ。運転席ドアにはボンネットオープナーと給油口、給電口のオープナースイッチが配置される

インテリアでは、フェラーリとしては初採用となるフル液晶メーターパネルが目を引く。16インチのデジタルHD画面は、ドライバー側に向かって湾曲したメーターになっているのが特徴でもあり、F1マシンと同様のラップアラウンドコックピット感を強調する。さらにはステアリングホイールから手を離さず、ほぼすべての操作をできるようにしたタッチコマンドをスポーク上に配し、「手はステアリングホイールに」の思想を具現化した。

●SF90ストラダーレのリヤウインドー。エンジンフードが下がったため、リヤウインドーが別に設けられている。最近のフェラーリでは珍しい独立タイプだ
●SF90ストラダーレのボディサイド。エアインテークは仕切りが設けられている。ドアスイッチはプッシュ式。押し込むとドアが開く
●SF90ストラダーレのラゲッジスペース
●SF90ストラダーレのオプションプレート。フロントのラゲッジスペースに貼られている
●SF90ストラダーレのフロントホイール。サイズは255/35ZR20。F1の技術を用いて、空気をホイールの外へ排出する効果を持つ
●SF90ストラダーレのリヤホイール。315/30ZR20のサイズで、タイヤはミシュランのパイロットスポーツカップ2
●こちらはストラダーレではない、SF90のスケールモデル。2019年開幕戦オーストラリアGPの、シャルル・ルクレール仕様。精巧すぎて、しばし見とれてしまった

最新のフラッグシップフェラーリ。夢のようなマシンが日本でも見られる日はもうすぐだ。

 

<文&写真=編集部・青山>