【ニューカー試乗記】ロングドライブでも疲れ知らずのコンパクトツアラー! シトロエン C3エアクロスSUV

●シャイン パッケージ

シトロエンのSUV攻勢が日本市場でも開始された。C5エアクロスSUVに引き続き、コンパクトのC3エアクロスSUV(以下C3エアクロス)の導入も開始されたのだ。そこで早速2300kmほどテストに連れ出してみた。

 

欧州でヒット作のシトロエンSUV

今回借り出したのはC3エアクロスの上級グレード「シャイン パッケージ」。パノラミックルーフやグリップコントロールなどが装備され、タイヤも195/60R16から215/50R17のマッド&スノータイヤ(テスト車はハンコックKINERGY4S 215/50R17スノーフレークマーク付)にアップグレードされていた。

●シャイン パッケージ
●シャイン パッケージ

走り出す前にC3エアクロスについて振り返っておこう。このプラットフォームはC3と共通のもので、先日発売されたDS3クロスバックのものよりも一世代前のものだ。従って安全運転支援システムも最先端ではなく、おもなものとしては、

・アクティブセーフティブレーキ:前方の車輌や障害物を検知し、ドライバーが回避操作を行わない場合に自動的にブレーキを動作させる。作動範囲は約5~140km/h。約80km/h以下では停止車輌を、約60km/h以下では歩行者も検知する。
・スピードリミットインフォメーション&リコメンデーション:走行中、車載カメラが道路標識の制限速度を認識してインストルメントパネルに表示する。
・インテリジェントハイビーム:フロントウィンドウに設置された車載カメラで前方の状況を分析。対向車や前方車輌を検知した場合、自動でハイビームとロービームを切り替えて最適な視界を確保。
・レーンデパーチャーウォーニング&ドライバーアテンションアラート:走行中に車線を検知し、ウィンカー操作をせずに車線からはみ出しそうになるとインジケーターと音で警告を発する。また、ふらつきを検知して居眠り運転の警告も行う。
・パークアシスト:車庫入れや縦列駐車の際に、駐車可能なスペースを検知し、ステアリング操作を自動で行う。ドライバーはシフトチェンジとアクセル、ブレーキの操作だけで駐車が可能になる。
・ブラインドスポットモニター:斜め後方のブラインドスポットに存在する後続車輌を超音波センサーで感知。ドアミラー内にオレンジ色の警告灯を点灯させる。

などが備わる。前車追従のアダプティブクルーズコントロールや、車線をキープするレーンキープアシストなどは装備されない。

●シャイン パッケージ

パワートレーンは、2015年から18年まで4年連続インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーのクラス最優秀賞に輝いた、PureTech 1.2リットル3気筒ターボエンジンを搭載。最高出力110馬力/5,500rpm、最大トルクは205Nm/1,750rpmを発生し、アイシン・エイ・ダブリュ製電子制御6速オートマチックトランスミッション「EAT6」が組み合わされる。

●定評ある1.2リットル3気筒ターボエンジン。力強い加速力を持っている

ボディサイズは全長4,160mm×全幅1,765mm×全高1,630mm×ホイールベース2,605mm。対してエアクロスではない普通のC3は、全長3,995mm×全幅1,750mm×全高1,495mm×ホイールベース2,535mmと、C3エアクロスのほうがわずかずつ大きいことがわかる。SUVテイストを盛り込んだ結果、サイズアップにつながったのだ。

●C3とのサイズ比較。C3エアクロスのカッコ内数値が、C3に対して大きくなったサイズだ

リヤシートは6:4分割可倒式でさらにスライドとリクライニングが可能。中央席はセンターアームレストとしても使うことができる。このリヤシートは左右独立してスライドでき、前方に最大までスライドさせるとクラス最大級520リットルのラゲッジルームが出現する。ラゲッジ下のフロアボードを使い、リヤシートをすべて畳めば天井までの最大容量は1,289リットルまで拡大。さらに助手席を前方に倒せば、セミロングボード程度まで収めることも可能だ。

●シャイン パッケージのラゲッジルーム
●助手席シートは、前倒しが可能。長尺物を積むときには便利だ

現在先行して欧州で発売しているC3エアクロスは、2017年10月に開催されたフランクフルトモーターショーで発表されてから2019年4月末までで185,000台と、ヒットモデルとなっている。

●2019年4月の時点で、18万5000台のセールスを記録している

 

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