1000馬力のV8エンジンに換装! ドリフト世界一決定戦で優勝を目指す川畑選手のGRスープラがお披露目された【同乗走行イベント告知あり】

第3回 ドリフト世界一決定戦は筑波サーキットで

2019年10月24日、東京モーターショー2019の東京オートサロンブースにて、FIAインターコンチネンタル・ドリフティングカップ(FIA IDC)開催発表記者会見が行われた。FIA IDCは、日本発祥のモータースポーツであるドリフトを、FIAが認めた国際大会として2017年から開催。世界中から猛者たちが集まる、ドリフト世界一決定戦だ。

●写真は、2019年第一回D1グランプリ(筑波サーキット)

2019年の概要は下記のとおり。

●日程:2019年11月29日(金)〜12月1日(日)
●開催場所:筑波サーキット
●主催:サンプロス/FISCO Club
●公認:FIA(国際自動車連盟)/JAF(日本自動車連盟)
●参加国:17カ国
●参加車両数:25台
●チケット:前売り券 30日(土)3000円〜/1日(日)3500円〜
●公式HP:http://fiadriftingcup.com/

2017、2018年は東京・お台場の特設コースで開催。そして2019年は、FIA IDCとして初の筑波サーキットでの開催だ。特設コースでは見られない、非常に速度の高いスリリングなサーキットドリフトを観戦できるであろう。

●サンプロスの齋田 功 代表取締役社長

FIA IDCのオーガナイザーを務めるサンプロスの齋田 功 代表取締役社長は、「日本発祥のモータースポーツであるドリフトは、D1グランプリ発足から20年ほど。世界40カ国以上で親しまれるほどの広がりを見せています。それらを、FIAによるルールをもとに世界一を決めようというのが、FIA IDCです」と説明した。2019年のFIA IDCのエントリーは、17カ国・25台(当初は26台だったが、1台欠場と説明があった)。それぞれの国や大会で、成績の優秀なチーム・ドライバーだけがFIA IDCエントリー可能で、戦績などを加味しながら選抜されているという。ちなみに現状、マシンの馬力規定などはないとのこと。

初代チャンピオン・川畑選手×GRスープラ
直6からV8に換装する理由とは

会見には、2017年、初代チャンピオンの川畑真人選手が登場。川畑選手は2019年からGRスープラでD1グランプリに参戦。新しいマシンということもあり、今年はまだいい成績を残せていないが、過去の戦績を認められて2019年のFIA IDCにもエントリー。その意気込みを語った。

●FIA IDC初代チャンピオンの川畑真人選手

「2017年は日産GT-Rに乗って、初日は1位、2日目が2位という成績で、優勝することができました。というわけで、ドリフト競技として初めて、FIAの表彰式に参加。(表彰式の会場であるフランスの)ベルサイユ宮殿まで行ってきました。2018年も優勝を目指したのですが、マシントラブルによって、その夢は叶いませんでした。今年はチーム体制も一新、マシンもGRスープラで参戦することに。ですが、まだ国内戦ではいい成績を残せておらず、自分としてもこのままの状況で世界のトップ選手たちと戦うには正直、不安要素もあります。チームやスポンサーの皆様と協議した結果、マシンを大幅に仕様変更することに。おそらく世界で初めて、GRスープラにV8エンジン、3UZ(4.3L)を搭載。さらなるパワーアップを図り、無敵な状態にして筑波サーキットに乗り込みたい。日本代表として恥じない走りをするために、です。D1グランプリのシーズン中ではありますが、大きなモディファイをしてFIA IDCに備えたいと思います。それぐらい、価値のある大会だと思っているので、全力で戦いたいと思います」

2019年のDIグランプリでは、川畑選手が乗るGRスープラはトヨタの2JZ(3.4L)を搭載。ターボ過給などによって800馬力オーバーのパワフルなエンジンだったが、それでも物足りなかったからこその3UZエンジンへの換装。その理由について川畑選手は、「まずスープラのトラクション性能の高さ。そしてタイヤのグリップ力の向上。この2つが大きな要因です」と説明してくれた。

グリップが高いから、パワーを上げる!

ちなみにタイヤはトーヨータイヤの「PROXES R888RD(前285/38R18、後285/35R20)。ドリフトというと、一般的にはタイヤはグリップ力がないほうがいいのでは?と思ってしまうが、タイヤのグリップ力は飛躍的に向上させる方向で開発されているという。なぜなのか?

「特にバトルラン(追走)においては、スピードがあるほうが優位に立てます。そのスピードを維持するため、トラクションやグリップ性能を上げるのが理想ですが、となるとドリフト走行を維持するのは難しくなります。そこで、それをさらに上まわるパワーが必要となるわけです。その両者を高めることで、さらに次元の高いドリフト走行が可能になります。スピードコントロールにも、パワーが必要。パワーがないと空転を維持できなくなりますので」(川畑選手)

新たなV8エンジン、なんと1000馬力超え!

日本発祥のドリフトだが、近年は世界のレベルアップに押され気味。川畑選手は、「FIA IDCは世界大会。日の丸を背負って、日本人の期待に応えられるよう、(世界に)なめられないよう戦いたい」と語る。圧倒的なドリフト走行を実現するため、今回のエンジン換装。「このクルマさえあれば、優勝も間違いありません」と表彰台のテッペンを誓ってくれた!

この会見後に、GRスープラの新しいV8エンジンがお披露目された。ターボには「HKS」の刻印が見える。そのサイズは大きく、シングルターボのようだ。排気は、上方排気。ボンネットには穴が空いており、そこに排気管が通される。エンジンの搭載位置がフロントミッドであり、排気管の取りまわしなど苦労の跡が見えるエンジンルームだ。

まだテストも行っていない、できたてホヤホヤの新エンジン搭載「GRスープラ」。このマシンで川畑選手が世界を蹴散らす姿に期待したい!

 

川畑選手の横に乗れるイベント告知!!

ちなみに、東京モーターショー2019の「DRIVE PARK」エリアにて、川畑選手が駆る日産180SX(ドリフト仕様)のドリフト同乗試乗が開催される。その超絶テクニックを体験せよ!

■東京オートサロン スピンオフ D1エクストリーム同乗体験
・2019年10月26日(土)①13:15〜13:40 ②16:35〜16:55
・2019年10月27日(日)①13:10〜13:30 ②16:50〜17:10
※ステージ時間内に、ステージ前にて参加者の抽選が行われます
詳細は、こちらより確認ください

〈文=編集部・柿崎 写真=山内潤也〉