【ニューカー試乗記】なんだ、この乗り味は!? シトロエン乗りの「若武者」新井大輝、C5エアクロスに乗る

ラリー界の若武者、新井大輝選手。2019年の全日本ラリー選手権(JRC)タイトルには惜しくも届きませんでしたが、ニューマシン投入でいきなり勝ってしまったラリー北海道の合間に、なんとC5エアクロスSUV(以下C5エアクロス)に乗ってもらいました。「こう見えても、シトロエンフリークなんですよ」と豪語する、ヒロキくんの最新シトロエン試乗インプレ、スタートです!


じつはシトロエン乗り

シトロエンとは意外と長い縁がある私、新井大輝です。
ずっと乗りたくて仕方なかった、C5エアクロスにようやく乗れました。

じつは、シトロエン C2というクルマに大学2年のころから乗っているのですが、ダブルシェブロン独特の味付けと乗り心地に魅了され、手放せなくなってしまいました。走行距離が13万kmに届きそうなほどになった今でも大事に乗っております。
加えてヨーロッパラリー選手権でC3 R5というマシンに乗っているので、JRC以外はすべてシトロエンに乗っています。

そして今回は北海道でなんとC4ではなく、C5エアクロスをこれ見よがしに運転しました(笑)。まずシトロエンは、なんといっても乗りやすい! 乗っていて楽しい! さらにマニアックなことを言ってしまえば、挙動が乱れてもコントロールしやすい!

ハンドル切った時に感じる重さ、専門用語ではセルフアライニングトルクって言うのですが、この抵抗感ってドライバーにとってものスゴく大事なインフォメーションなのです。軽すぎると車体が軽くフワフワしたフィーリングになりますし、重すぎると全体的に車体も重く感じてしまいます。シトロエンのクルマは全般的に言えることなのですが、安定感と軽快感のバランスが非常に良く取れていて、大好きです!

●「インパネまわりのデザインは、高級感があっていいと思った点です。価格以上の質感があると感じました! 四角いエアコンレジスターもオシャレで可愛いです」最新シトロエンのデザインは若武者もお気に入り!?

C5エアクロスは、運転席のシートに座った瞬間から今までにないような上質な雰囲気を感じました。シートの座り心地も良く、長距離ドライブをしても疲れないだろうなという印象を受けました。実際に公道で運転してみると安心感はやはりケタ違いで、高速度安定性に加えて路面の切れ目の凹凸などを一切感じなくなるほど滑らかな乗り味です。

●ヒロキくん、シートはかなりお気に召したようです。「シートがいいのはシトロエンの定評だけど、C5エアクロスはしっかりと身体を固定してくれるところがいいんです。座り心地も固すぎず、柔らかすぎず。これなら長距離乗っても楽そうですね」

今まで乗ってきたシトロエンとは何か違うなと思ったら足まわりに少し特殊な技術が組み込まれており、それが今までにないような上質な乗り味を実現しているようでした。もともと大学の研究室の頃から専攻はダンパーだったので、どういったものが組み込まれているのか興味をそそったので調べてみたところ、プログレッシブ・ハイドロリック・クッションなどという今までに来たことのないような名前のダンパーでした。

簡単に説明するとダンパーのなかにもう一つのダンパーが組み込まれており、走行中の環境によって適正な減衰を生み出す優れモノでした。確かに走行中に橋などの段差がある路面で、ドライバーが一瞬身構えてしまうような場面であったとしても、このダンパーであれば何事もなくクリアできます。

●「このルーフレール、カッコよくないですか?」と、細かいところまで見ているのは、さすがクルマ好き。「こんな細かいところにもこだわってデザインしているのが、シトロエンっぽいです」

仮に今シトロエンC2を持っていなかったら間違いなく買ってしまっていると思うほど良いクルマでした。値段もこの仕様であることを鑑みれば絶対的にお手頃だと思いますし、長く良いクルマに乗り続けたい人にオススメです。

 

<文=新井大輝 写真=山本佳吾 text by Hiroki Arai   photo by Keigo Yamamoto>