タイヤチェーンの種類違いで走りはどう変わる?

●金属チェーン(亀甲型)は30km/hでの進入時、後輪が滑り出し曲がり切れずにスピン

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は、雪道での旋回と急制動をタイヤチェーンの種類別で検証、その結果をホームページに公開した。

今シーズンは記録的な雪不足。とはいえ、今後急な降雪や積雪に遭遇したり、雪道を走る可能性もあるため、冬季はスタッドレスタイヤやタイヤチェーンの装備が必要だ。そのタイヤチェーンにも金属や非金属、さらにそのなかでもさまざまな種類がある。そこで、タイヤチェーンの種類別で旋回と急制動にどう違うが出るのか検証されている。

◆テスト背景

雪道の走行では、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの装着が必須だが、特に降雪が少ない地域のドライバーはタイヤチェーンを装着して走行する人も多い。そこで、タイヤチェーンにも金属や非金属、さらにそのなかでさまざまな種類があることから、種類別にタイヤチェーンを装着し、旋回と急制動のテストを行っている。

◆テスト内容

新品のノーマルタイヤにタイヤチェーンを装着。テスト車は、前輪駆動のコンパクトカーを用意し、2つのテスト(旋回と急制動)を圧雪路で検証。

◆タイヤチェーンの種類

◆テスト1「圧雪路の旋回コース」

圧雪路の旋回コース(半径25m)をカラーコーンに沿って走行できるか検証した。進入速度は20km/hと30km/hの2パターン。

●圧雪路の旋回コース
●金属チェーン(亀甲型)は30km/hでの進入時、後輪が滑り出し曲がり切れずにスピン

◆テスト1結果

●結果は一例であり雪質やクルマの駆動方式、タイヤの種類などで結果が変わることがある

20km/hではすべてのチェーンで安定して走行できたが、30km/hに速度を上げると非金属チェーンのみ安定して走行できた。金属チェーン(亀甲型)は前輪はしっかりグリップしたが、後輪が滑り出し、カーブの内側に切れ込むオーバーステアが発生。金属チェーン(はしご型)は前輪が滑り出し、カーブの外側に膨らむアンダーステアが発生している。

◆テスト2「圧雪路の直線路、40km/hで急制動」

●圧雪路の直線コース(平坦路)
●金属チェーン(亀甲型)の制動距離は25.8m

◆テスト2結果

●結果は一例であり雪質やクルマの駆動方式、タイヤの種類などで結果が変わることがある

40km/hからの急制動の結果は、非金属チェーンが最も短い距離で止まれる結果に。今回実施した登坂路は比較的凍結路面に近い圧雪路であったが、異なる雪質では結果が変わることもあるため、注意が必要とのことだ。

非金属チェーン(ウレタン系)が時速30km/hでも旋回でき、急制動でも短い距離で止まることができたが、路面状況やクルマの駆動方式、タイヤの種類などで結果が変わることがあるので十分注意が必要としている。また、タイヤチェーンを装着しても、しっかり速度を抑えて走行することと、急ブレーキ、急加速など「急」の付く運転は避け、慎重な運転を心がけましょうとJAFでは締めくくっている。

〈まとめ=driver@web編集部〉