どのへんが日本の新幹線? XSEグレードも設定! 北米専用ミニバン、新型シエナは全車ハイブリッドで2020年末発売

■どのへんが新幹線?

北米トヨタは5月18日(現地時間)、北米専用ミニバンの新型「シエナ」を発表した。

なんと10年ぶりとなるフルモデルチェンジで登場した4代目は、カムリやRAV4などと同じTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用。パワーユニットはこれまでの3.5L V6エンジンだったものが、全車2.5L直4にモーターを組み合わせたハイブリッドシステム「THSⅡ」のみの展開に。システム出力243hpと、クラス最高の燃費33mpg(約14km/L)を実現している。 

駆動方式はFFの他、モーターで後輪を駆動するエレクトロニック・オンディマンドAWDと呼ばれる4WDが全グレードで選択可能。これは路面状況よって前後のトルク配分を100:0から20:80までシームレスに制御するものだ。

フロントデザインは、日本の新幹線をインスパイア。ヘッドライトはサイドに回り込み、かつ高い位置にセットされている。ボリューム感のある前後フェンダーラインやリヤゲートにスポイラーを設けた造形の深いボディフォルムに仕上がっている。

カリフォルニア州にあるCALTYとミシガン州アナーバーのデザインスタジオが共にデザインを担当し、開発から生産まで一貫してアメリカ内で行われる。

■掃除機や冷蔵庫まで快適装備充実

インテリアで特徴的なのは、これまでオープンスペースだった運転席と助手席の間に設けられたより乗用車感覚の高いブリッジ状のセンターコンソール。下部は大きな収納になっている。

セカンドシートはベンチシートもしくは従来モデルでも採用された脱着/収納可能なセンターシートを備えた8人乗り仕様があり、上級グレードでは25インチ(約64cm)のロングスライド機能とオットマン付きのキャプテンチェアの7人乗り仕様も用意する。

安全面では、全車速対応のダイナミックレーダークルーズコントロール、ステアリングアシスト付き車線逸脱警告、レーントレースアシスト、オートマチックハイビーム、ロードサイン(標識)アシストを含む「トヨタセーフティーセンスⅡ」を全車に標準装備する。

●左から「XSE」、「リミテッド」、「プラチナム」
●XSEは、北米トヨタのスポーティ仕様に付けられるグレード名だ

上級グレードには、ドア下部に足を近付けることでハンドフリーで開閉する電動スライドドアとテールゲートを用意。ビルトインの掃除機や後席用冷蔵庫など、ミニバンに求められる快適かつ便利な装備も充実している。

■北米ではミニバンのラインアップが減少

●ホンダ オデッセイ(北米仕様)
●クライスラー パシフィカ

現在、北米ではミニバンを全メーカーがラインナップしているわけではなく、ホンダ オデッセイ(北米仕様)やクライスラー パシフィカなどが販売されているのみ。現時点でハイブリッドモデルはクライスラー パシフィカしかない。またパシフィカにラインナップされるPHEVはシエナには用意されていない。このあたりがユーザーにどのように受け止められるか? 今回発表された2021年モデルの新型シエナは、2020年末に発売される。

〈文=ケニー中嶋〉