【アルミ最強伝説】リレーアタックは身近なアイテムで防げ!

2019年5月17日、愛知県常滑市でクルマが盗難された。これはスマートキーが装備されたクルマを狙ってキーを不正解錠、そしてクルマを盗む「リレーアタック」の手口だった。愛知県警は同年7月1日に犯人を逮捕。リレーアタックで犯人が逮捕されたのは、これが国内初だった。

リレーアタックとは、スマートキーの電波を使った新たな犯罪手口だ。スマートキーは微弱な電波をつねに流していて、その電波を中継装置で受信・増幅。さらに別の中継装置に送信・受信・増幅とリレーさせながらクルマの鍵を解除して、エンジンをかけるという非情な手口。

最近ではこの電波を遮断するキーケースなど対策グッズも販売されている。また玄関や窓際などクルマの近くにスマートキーを保管しないなど対策を講じている人も。最近の話題は「あおり運転」や「ながら運転」ということもあり、リレーアタックに関する報道は少なくなったようにも思う。

でも油断しちゃいけない!ということで、今回は「リレーアタック対策・大実験」を敢行。身近なアイテムを集めて「何が一番有効か」を試してみた。

■実験ルール
今回の実験では、スマートキーをアイテム内に入れ、エンジンを切った車内でエンジンがかかるかどうか、もしくは同じくスマートキーをアイテム内に入れ、ロックされたクルマが解錠されるかどうかを検証。車内の場合は運転席、車外の場合は片手に持った状態で実験を行った。

■試したアイテム
貴重品袋/メガネケース/ホーロー皿とアルミタンブラー/簡易金庫/スチール缶/ステンレス鋼ウォータージャグ/保温スープジャー/水筒/アルミの弁当箱/アルミホイル/携帯灰皿

■テスト結果(おもなもの)
・スチール缶→【×】
お土産などでよくもらう缶は、アルミではなくスチールなので×。一番期待していた分、裏切られたときの衝撃も大きい。

 

・ステンレス鋼ウォータージャグ→【△】
おふざけで実験に加えたウォータージャグがまさかのファインプレー。しかし向きによっては電波を通してしまうことも。

 

・ホーロ皿とアルミタンブラー→【×】
熱にも強いということは、電波にも強そう、という先入観でチャレンジしてみたがあえなく撃沈。電波が隙間から漏れるのか?

 

・貴重品袋→【×】
ひもがゆるゆるで、貴重品なんて到底入れられない貴重品袋。布製。万が一電波を……なわけがない。

 

・アルミの弁当箱→○
ひっくり返しても何をしてもまったく電波を通さない。さすがにふたを半開きにすれば電波は通るが、留め具を使わなくてもふたが完全に閉まっていればOKだ。

 

・アルミホイル→○
3重くらい巻けばいいだろう、と考えたが1重で完ぺき遮断! アルミホイル恐るべし。ちなみにスマホも1重に巻いただけで電波が遮断された。

 

■テスト結果考察
なんとなくの知識で「缶」はいけると思っていた。それがまさかビンビンに電波を通すではないですか! 缶の裏を見ると、「スチール製です」の文字にトホホ。また、ホーロー皿にアルミタンブラーもかなりいいセンをいくと思っていが、あえなく撃沈。驚かされたのが、ほとんどギャグで試したウォータージャグ。しかし、ふたをクルマに向けるとダメだった。結局、アルミホイルとアルミの弁当箱以外は電波を通してしまった。リレーアタック対策において重要なのは、先入観や思い込みの知識ではない。素材と密閉度だ!

■編集部オススメ! 対策グッズをDIY
アルミが最強だとわかったら、自分で作らずにはいられない。用意するものは名刺入れとアルミホイル(アルミシールでも可)。アルミホイルを適当なサイズに切り、名刺入れの側面に合わせて外側も内側も隙間なくアルミホイルを貼る。名刺入れが完全に締まり、電波が漏れないことを確認できれば完成!

■アルミ製でも……不完全なやつ
キーをポイッと入れて、そのままだと電波を通さないが、あるトリックで開いてしまうアイテムがいくつかある。本体はアルミ製だが、ふたがプラスチックなど全体がアルミ製でないものだ。例えば構造的に分厚いはずの保温スープジャーや水筒、くだんのウォータージャグなど。ふたをクルマのセンサーに向けると、いとも簡単に電波を通してしまうのだ。

〈文=編集部〉